もしも。 ページ1
《もしも 、 煙草を 吸っていたら 。》
ベッドの上、私は毛布にくるまって少しの間今までのことの余韻に浸る。
'' カチ '' と音がして横を見てみると、ベッドに腰掛けて煙草に火をつけているマサイくんの姿。
ベットサイドのテーブルにある間接照明がマサイくんの体を照らし、少し汗ばんだ背中が目に映る。
煙草を口に咥えると深呼吸するみたいにゆっくりと息を吸って、すぐに口から吐かれる煙。
それらは空気中に漂い、儚げにどこかへ消えていく。
煙草を吸う姿も、煙を吐いている横顔も、煙草を持っている手も、全てが色っぽくて素敵なのはなぜだろう。
前までは煙草を吸っている人は皆怖い人ばかりだと思っていたし、きっと彼女にも優しくないんだろうとか、乱暴なんだろうとか、勝手に思ってた。
でも今は違う。マサイくんは優しいし、紳士だ。それに乱暴ではない。私のことをとても丁寧に愛してくれる。
そんなことを考えていたらそばに居るのに急に愛おしくなって、思わず起き上がってマサイくんの体に後ろから手を回して抱きついた。
マ「ん？どうした、A。」
ノールックで煙草を持っていない方の手を伸ばし、私の頭を優しく撫でるマサイくん。
「んーん、なんでもない 。」
マ「なんだよ。笑」
少し笑って、また煙を吐いた。
「... 私、マサイくんが煙草吸ってる姿すごい好き。」
「なんて言うか色っぽくて、煙草持ってる手も男らしくて、かっこよくて、惚れる。」
自分で言って恥ずかしくなって、顔を隠すように背中に顔をくっつけた。
マサイくんもちょっぴり照れたようにして、それから何を思ったのか眉間にシワを寄せながら再び息を吸い込んでゆっくりと吐き出す。
その吐いた煙が消える頃と同時に、おしゃれな灰皿に吸いかけの煙草を押し付けてぐちゃりと潰した。
マサイくんの体の方向が変わり、重なる唇。
ほのかに煙草の味と匂いと感じて、大袈裟だけどまるでマサイくんになれたみたいで、少し嬉しかった。
マ「... さっきから背中に胸、当たっててやばい。」
「変態 。... そんなこと考えてたの？」
答えを聞く間もなく再び重なる唇は、どんどん深くなっていって、マサイくんのペースに持っていかれる。
マ「... いい？」
もちろん私は強く頷いて、自ら深いキスをした。
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ちぬちぬ(プロフ) - はじめまして！素敵なお話を見つけ、拝見させていただきました。もしよろしければ、ザカオくんとの絡みを増やして頂きたいです！宜しくお願いします！ (2019年9月25日 21時) (
レス) id: 19caea9333 (このIDを非表示/違反報告)
小春。(プロフ) - 颯天さん» そうですね！そろそろそんなお話もいいかなぁ、と思っていました。結婚式の話に一段落着いたところで、できれば書いていきたいなと思います！ありがとうございました！ (2019年5月25日 18時) (レス) id: 29be9774a6 (このIDを非表示/違反報告)
颯天 - 小春。さん» そうなんですね！分かりました！では、書いて頂けたらで良いのですが、家族が増えるお話も見たいなって思ってます。このリクではなくても良いので更新楽しみにしてます！ (2019年5月19日 22時) (レス) id: 2fb5b32da8 (このIDを非表示/違反報告)
小春。(プロフ) - 颯天さん» リクエストは受け付けておりますが、内容によってはお断りする場合もございます。ご理解なさった上でのリクエスト、よろしくお願いします！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 29be9774a6 (このIDを非表示/違反報告)
颯天 - リクエストって募集されてますか？ (2019年5月13日 18時) (レス) id: 2fb5b32da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春 。 | 作成日時：2019年5月5日 22時
