兄が総統達と友達だった件について。

家族はフィクションか。 ページ27

A『………なんでわかってるんです？』

グル「？コネシマが言っていたからな。」

A『………すいません……』

グル「……謝らなくていい。」

　グルッペンさんはコネシマさんの部屋まで案内してくれた。


　トントントン。

コネシマ「入ってええぞ。」

　部屋に入ると煙草の匂いがした。ちょっと部屋が煙たい。コネシマさんはこちらに背を向けてベッドに座りながら煙草を吸っている。

A『……えっと……』

　しまった。何を話せばいいか考えておくべきだった。

コネシマ「無理して話さんでええで。……座りや。」

　ポンポンとベッドを叩くコネシマさんに促され、ベッドに座る。………何も起こらない。…‥あれ、どうしよう。

コネシマ「………のは。」

A『え？』

コネシマ「お前の家族はフィクションやない。」

　恐る恐るコネシマさんの方を見る。煙草を吸い終わったのか、手には何も持っていなかった。横顔はどこか悲しそうで、でも目は真っ直ぐ前に向けられていた。

A『そ、うですかね。』

　何か言ってしまったらコネシマさんが傷つくかもしれない。これは一体どうしろと。

コネシマ「俺の家族はフィクションやった。でもお前の家族は違う。他人やったとしてもお互いに信頼し合ってる。」

A『他人………。』

コネシマ「………大切にしぃや。」

A『……はい……』

コネシマ「………はぁぁぁぁぁ……疲れた………なんかおもろい話でもするか？」

A『……お願いしてもいいですか？』

コネシマ「おう！任せとき！！！」

　コネシマさんが急に大声になった。1メートルも離れてないんですけど！！

A(鼓膜破れる！！！)






　



　その後、コネシマとAは「コネシマ流鋭がり方」、「相馬の幼少期のエピソード」などを話し込み、再びトントンにご飯に呼び出された。復活したらしい。




　コネシマさんは心が無いんじゃなくて欠けてるんじゃ無いかなぁ。

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