3話 ページ5
試しの門の前
『ああーーーー、帰ってきちゃったよーーーわー』
私の目の前には、大きな門。
ゼブ「お久しぶりです。Aお嬢様。
帰っていらっしゃるなんて珍しいですね」
とそこへ、門の隣に併設されている建物から、1人の男性がでてきた。
『お、久しぶり〜ゼブロさん。
色々あったんだよ、色々』
あれから、シャルと別れ、一旦荷物を取りに家に戻ることにした。
すぐに出ていくけど。
『よーーいしょ』
(ゴゴゴゴ
試しの門が、5の扉まで開いた。
ゼブ「相変わらず、Aお嬢様はすごいですね〜」
『ありがと。
また後でね、ゼブロさん』
*
執務室
ゴト「お帰りなさいませ、A様」
『久しぶり、ゴトー。
父さんは今どこにいる?』
ゴト「旦那様でしたら、ご自分の部屋に居られると思います」
『そ、わかったわ。
あ、これお土産』
ゴト「いつもありがとうございます。
ちなみに、今回はどちらへ?」
『ジャポンってところよ。
それ、お饅頭って言うらしいの。みんなで仲良く食べてね!』
*
シルバの部屋
シル「久しぶりだな。A」
『久しぶり。父さん』
シル「Aが俺の部屋まで来るなんて珍しいじゃないか。
どうかしたのか」
『あのね、ハンター試験、受けようと思うの』
シル「ほぅ。それはまたどうして」
『探したい人がいるの。
ハンターライセンスがあれば、あの人に近づけると思って』
シル「それは、前にお前が話した奴のことか」
『うん、そう。
またしばらく、家には戻らないから』
シル「好きにしたらいい」
『うん、そのつもりだよ』
シル「母さんが心配している。
たまには帰ってこい」
『うん…』
*
*
『はぁ…。緊張した…』
どうもお父さんには昔から逆らえない。
いや、今現在進行形で逆らってはいるんだけど…
(↑月に一度は帰ってきなさいという命令も聞いていない)
それにしても、呆気なくハンター試験のこと許されたな。
何か条件を出してくるかと思って身構えていたんだけど、
『さて、一度自分の部屋に帰ってから出るか』
お母さんには見つかりませんように…!!
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作者名:Luna | 作成日時:2018年12月10日 22時