【HUNTER×HUNTER】ゾルディック家の氷の舞姫 (ページ3)

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1話ページ3

『んっ…』

窓から、陽が差し込む。

『んん…』

透き通った青色の瞳が、ゆっくりと開かれる。

『朝…か…』

少女は、起き上がる。

同時に、透き通った銀色の髪がゆらゆら揺れる。

ーーーここでくたばるのか？

『懐かしい…夢を見たな』

私はあの日、“あの人”に助けられた。

あの極寒の土地から。

そして、この強さをくれたのもあの人…

『久しぶりに会いたいかも…』

私は、あの人に全然会っていなかった。

いや、そもそもあの人は連絡を取らないんだ。

『よいしょ』

少女はベッドから下り、支度を始める。

まずは顔を洗う。歯を磨く。

前髪をかきあげ、軽くメイクをする。

白いリボンで、地面までつきそうな髪を高い位置に2つにくくる。

そしていつもの、真っ白な服装に着替える。

そうだ、今日はちょっとだけリップもつけよう。

最後に、全身鏡で最終チェック。

『うん、ばっちり』

女の子の支度は、毎日大変なのだ。

『？』

と、少女は、自分の携帯に着信が入っていることに気がついた。

『こんな朝から誰かしら』

少女は、携帯に手をかけた。