第29話 ページ30
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あれから2日が経ち、私の体調も万全になった
ホンゴウさんにも「もう大丈夫」とお墨付きをもらい、やっとの事で外に出れた
「ッんあぁーーー!!外さいっっっこう!!!」
ずっっっっと部屋に篭ってて物凄く暇だった
体調崩してたから大人しくしてるのは当たり前なんだけどさ??
でもやっぱりずっと動いてないと体は鈍るし外の空気も吸いたくなるもの
シャバの空気とはこの事か……
いやムショ帰りでは無いですけど
そんな事を思っているとふいにシャンクスが隣にやってくる
「シャンクス!」
「おう、治って良かったな音彩」
「うん!こちらこそ。あの時はありがとう」
「??……何のことだ?」
「ほら。私倒れたでしょ。その時に支えてくれたから」
「ああ。そんなの当たり前だろ」
シャンクスは笑いながら私の頭をクシャッと撫でた
あ。また髪が乱れる
「お礼ならホンゴウ達にも言っとけ」
「勿論!皆にももう伝えさせてもらったよ!」
実はあの後。ベンさん以外の皆からも見舞いの品が届いていた
ルゥさんからは1口サイズにカットされたフルーツの詰め合わせ。ヤソップさんからは治った時にとケーキのセット。パンチさんとモンちゃんからはバナナ。ガブさんからは色とりどりの花。ロックさんからはお菓子の詰め合わせ。ジュースさんとスネイクさんからはドリンクの詰め合わせ。等々
(なんか不器用さがあってみんなの優しさが身に染みた)
きっと“年頃の娘に何を送れば?”なんて考えて考え抜いてくれていたんだろうなぁ
そう思ったら。自惚れてしまうけれどとても嬉しかった
皆からの愛情を受け取れる自分は幸せだなと感じた
(その思いにも恩を返すためにも…)
私はある事をやろうと決めていた
時間は経過し1時間後
私は以前歌を歌ったバーに来ていた。店長さんにある事をお願いしていた
店長さんは快く快諾してくれて、とても歓迎してくれた
最初は年齢的な問題もあったりするかな?とか思ったけれど思い返せばこの世界、特に規制はないんだったな。多分
なんて考えながらバーを出た
「ふふふ…これで頑張って皆に何か返せたらいいなぁ」
この島に滞在するのはあと2週間
どれぐらい“稼げるか”は分からないけれど人生で初めての挑戦
ちょっとやそっとでは根は上げないぞう!!
明日からバイト!!頑張るぞー!!おーー!!!
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