第19話 ページ20
。
「んん………」
私の目覚めは硬い感触の枕の寝心地の悪さから始まった
薄く目を開ければ日はもう昇り、じわりと上がった気温の暑さが一気に込み上げてきた
ゴロンと体勢を変え、仰向けになる
すると不思議なことに
何故か私の視界にとある人物が映る
「おお、起きたか」
状況が掴めずに目をぱちくり。
なぜシャンクスが?どういうこと?
私の上にいる。いや性格に言うと見下ろされている
なんて言うか距離がいつもより近いのは分かる
そんな私の第一声は「は??」だった
「は?はないだろう、おはようだろ朝は」
「あ、はい。おはようございます」
なんて怒られ「そりゃそうだわ」と挨拶をする
「…………いや待って」
そもそも何でシャンクスこんなに近いんだ?
なぜ私を見下ろしている?
すると次に放ったシャンクスの言葉に目を丸くする
「いやぁよく寝てたな。俺の膝の上で起きないから、どうしようかと思ってたんだ」
「………ぱーどぅん?」
ちょっと待って変な英語出たわ。発音がおかしいやつ
もう1回言うね?
「pardon?」
いや言い直しても変わらないんだけどさ
ハッと気づけば。ベンさん、ルゥさん、ヤソップさん、ホンゴウさん、その他の船員の方が私を見下ろしていた。笑いながら
「…………♨×〇$@△□■!?!!?!!?!!?」
声にならない叫び声を上げながら私は勢いよく飛び起きた
「??……え待って何が……何?」
なんで私シャンクスの膝の上で寝てた??
どういうこと?何をしたんだ昨日の自分?
思考回路はWiFiの如くすごい速さでフル回転する
昨日自分に何があったのかそして何をしたのか
もしかして事案ですか??
なんて考え事をしている私を他所に背後では
「聞いたかあの叫び声…なんっつう声を……」
「女があげる叫び声じゃなかったな」
「面白すぎだろ……っ」
「見てて飽きないなぁ音彩は」
なんて呑気に笑い出すしシャンクスに関しては肩震わせながら笑い堪えてる
はん!?!?誰のせいだと!!?
「ってか思い出したし!?シャンクスのせいじゃん!??」
「俺?おいおい、言いがかりはよせって」
「なっにっが!!!言いがかりか!!!!」
気が大きくなっていたのか。私はシャンクスの両頬を両手で抓った
今考えれば恐ろしすぎる行動よね、これ
「シャンクスが突然寝ぼけて私の肩抱いたまま寝落ちしたんでしょうが!!?」
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