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03:被害者増大 ページ7







毎日のように部屋に侵入しようとする五条先生と地味だけど毎日頬にキスをしてくる狗巻先輩のせいで悩みがどんどん積もっていく。それなのに五条先生が伏黒くんと宿儺の器の新入生くんが明日高専に来るって言われて悩みは更に大きくなった。

両親からも前代未聞の事態で制御方法が分からないなんて連絡が来るし私のできることは接触を最大限減らすことだけ。

夜蛾学長からは普通に授業を受けて任務をするように言われたけどこんな状況で任務が上手くいくわけがない。



「五条先生。」
「何〜?悟って呼んでって言ったのに〜。」
「伏黒くんと宿儺の器くんって明日来るんですよね。部屋に閉じこもるのって駄目ですか?」
「駄目駄目!悠仁にも僕の可愛い婚約者を紹介したいし。」



五条先生との電話を切っていつ婚約者になったんだ、なんて思いながら窓の外を見つめる。

明日仙台から帰ってくる伏黒くんがフェロモンに充てられるのは確定。

元々は呪霊を誘き寄せるためのフェロモンだから宿儺が呪いの王だとしても少しはフェロモンの効果が出る。それに加えて人間の男の子の器だ。宿儺の器くんがフェロモンを拒絶してくれるっていう淡い望みは叶わないと思う。

制御しようとしても全然上手くいかないし、小さい頃から自然と出す癖がついているフェロモンを今更0に抑えることはできそうにない。

漫画みたいな逆ハーレム展開になりそうで想像しただけで頭が痛い。



「ツナマヨ?」
「狗巻先輩もすみません。巻き込んじゃって。」



暴発に巻き込まれた狗巻先輩に申し訳なくて俯く。と、狗巻先輩は私の手を取って自分の掌の上に乗せた。スッと、私の掌に指で”すき”と書いて笑った狗巻先輩を見て癒される。

毎日のように部屋に侵入しようとしてくる五条先生と違って愛情表現が軽めな狗巻先輩からは安心感が溢れている。そのせいで「狗巻先輩くらいの愛情表現なら絶えれるんですけどね。」と小さな声で呟いた。

すると狗巻先輩はムッとした表情をしてから制服のチャックを下げて私の耳元で「好き。」と、今度は言葉に出して囁く。

呪言師だからか、その言葉から気持ちが一気に伝わってきて顔に熱が集まる。



「お〜い、俺らいるの忘れてない?」
「棘もそんな簡単に呪術使うな、また身体に支障出るだろ。」



そう言って狗巻先輩と私を引き離したパンダ先輩と真希さんに感謝する。

あのままだったら本当に好きになってたかもしれない。

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作者名:もも | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Momo_UxxU_  
作成日時:2021年2月2日 19時

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