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厨房を出て1番最初の部屋──目黒は武器の手入れをしていた。治りかけだ。
目黒｢自分でよそっていい？｣
少しだけ鼻声の目黒は、人並みの量を器に入れると黙々と食べ出す。
ラウール｢ど、どう…？｣
目黒｢普通に美味しいよ｣
ラウール｢よかった…｣
淡々とした口調に反して凄いスピードで食べた目黒は、｢おかわり｣とまた入れ出す。
目黒｢美味しい。このままラウがここにいてくれるなら全部食べちゃうかも｣
ラウール｢えっ駄目だよ！みんなの分あるんだから！じゃあ次行くね！食器また回収しに行くから！｣
目黒｢うん、ありがとう｣
＊
次に向かったのは向井の部屋だ。
向井はベットの上で暇そうに端末をいじっていた。が、ラウールが来るなりパッと目を輝かせ
向井｢ご飯！ご飯持ってきてくれたんやんな！？ありがとう〜！｣
と大型犬よろしく跳ね起きた。
白米とスープをよそい、向井に渡すと彼は｢ラウール作ってくれたスープなんか美味しいに決まってるやん｣と嬉しそうに食べる。
ラウール｢もう大丈夫なの？｣
向井｢お熱が37.3℃。佐久間くんとかあべちゃんに比べたらマシやで｣
ラウール｢そんなに酷いの？｣
向井｢さっきからコンコン聞こえるやろ？それが佐久間くんで、あべちゃんは流行り病の薬を他国から取り寄せたりしてたからそれで疲れ溜まって余計に、やな｣
ラウール｢そっか。…食べれるかな｣
向井｢大丈夫やって、ラウールが作ったやつやもん。2人とも地べた這ってでも食べるで｣
＊
ラウールは入って早々立ち往生した。
というのも
阿部｢Wohin geht…dein Bruder…？……Verlassen……Sie mich nicht……｣
入るなり何語かわからない言語でうなされているのである。
ラウール｢あ、あべちゃん！あべちゃん！！｣
阿部｢Ja……ん………ラウール…？帰って、たんだ……｣
ラウール｢うなされてたから起こしちゃった…スープ作ったんだけど、食べれる…？｣
阿部｢食べる…｣
顔が赤く、酷く朦朧とした様子の彼を見ていつもより少なめにスープをよそう。
それでも器の半分もいかないところでスプーンを持つ手が止まった。
阿部｢ごめん……後で、食べる…ありがとう……｣
ラウール｢う、うん。ラップかけとくね｣
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みさこ(プロフ) - ダテ様の「ラウールは預かったメール来た」のセリフ好きです (2020年11月14日 5時) (
レス) id: 96340430ed (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございます！とても楽しく読ませていただきました！これからも頑張って下さい！ (2020年2月13日 11時) (レス) id: 25ea824704 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんたぬお(；´_ゝ`)(プロフ) - 本当に好きな作品で夜寝る前の日課になっています笑 差し支えなければリクエストの方をさせて頂きたいのですが、緑さんの力が暴走して、兄のことは覚えているのに自分がS隊であること、そしてS隊の皆のことを一時的に忘れてしまう、みたいなお話が見てみたいです…！ (2020年2月12日 22時) (レス) id: e589be5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
はら(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いています！リクエストさせて頂きたいのですが、康二が弱ってたりピンチな所を助けるようなお話が読みたいです。目黒が特に康二に優しかったり必死だったらとても嬉しいです、、、。宜しくお願い致します。 (2020年2月12日 22時) (レス) id: 4b0a14856e (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - はじめまして！リクエスト失礼します！今回の涼太くんの話見てて、流行り病の時のゆり組の話がみたくなりました！笑お願いします！これからもがんばってください！ (2020年2月11日 22時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年2月5日 22時
