Freiheit IV (ページ41)

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亮平｢…｣
大介｢…｣
しばらくずーっとおたがいを見てた。
大介｢はじめまして！おれ、大介！よろしく！｣
弟ができた事、おれすっげーうれしくて！
自己しょうかいしたけど、その子ははずかしがって新しいお父さんの背中にかくれちゃった。

｢こら、ちゃんと挨拶しなさい｣
亮平｢……りょーへい｣
大介｢りょーへー！よろしく！おれがお兄ちゃんなんだよね！？｣
｢そうよ、だからちゃんと、亮平くんと仲良くするのよ｣
大介｢うん！ね！遊ぼ！何して遊ぶのが好きなの！？｣
亮平｢えっ、あ、え、えっと…｣

照れ屋さんなりょーへーの手を引っ張って、いっしょに遊ぼ！って外へ連れ出して。
お母さんと新しいお父さんはそれを笑顔でみてて！
おれ、すっげーうれしかったの！

みんなで海にもいったよ！
花火大会にも行ったし、軍人さんのがいせん？パレードにもいっしょに行った！
りょーへー、すっごいかしこいの。学年が1年上のおれの宿題も、教えてくれるんだよ！
亮平｢兄ちゃんがバカなだけでしょ｣
そんな事ないもん、りょーへーがいろいろ知ってる物知りさんなんだ！

｢なぁ！大介の弟って本当は他人なんだろ？｣
放課後、いつものようにりょーへーのクラスにおむかえに行こうとしたら、クラスの友だちにそんな事言われた。
大介｢他人じゃないよ！家族だよ！｣
｢でも親ちがうんだろ？だってお前と弟、全然にてねーし！｣
大介｢家族だってば！｣
すっごいいらいらしちゃって、そのまま、そいつつき飛ばして。そのままろうかで大げんかしちゃった。

亮平｢兄ちゃん！？｣
｢ははは！兄ちゃん、だって！他人のくせに！｣
大介｢おまえ！ぜってーゆるさねぇからな！｣
結局、りょーへーが先生を呼んできてくれて、止めてくれたけど。
あの時りょーへーがすっごく悲しそうな顔してたの、おれは見のがさなかった。
りょーへーは家族だもん！他人なんかじゃないもん！

だから、ぜったい、ぜーったい、りょーへーはおれが守る！って、その時決めた。