Freiheit ��

Rc14:混ぜこぜ夕暮れサイケデリック ページ29

(南 様、はら 様、ミスター 様、美桜 様のリクをまとめています。)

向井｢もう何なん！めめ嫌い！｣
目黒｢じゃあ嫌いでいいよ、馬鹿｣
ある日のお昼間、そんな向井の大声と正反対に静かな目黒の声で他メンバーたちは食堂にわらわらと集まってきた。

佐久間｢何何？喧嘩？｣
珍しく最後にやって来た佐久間がひょこり、と顔を出す。
阿部｢何か、康二がメンヘラ彼女みたいになってるって。ふっか曰く｣
深澤｢聞いてる感じ、康二がめめに構ってって付き纏ってたのをうざがられて〜｣
佐久間｢いつものやつじゃん｣
ラウール｢何回目？｣
渡辺｢数えたくもない｣
どうやら喧嘩内容はいつもの内容らしい。

向井｢めめ嫌い！もう嫌い！めめのあほ！｣
目黒｢悪かったな頭悪くて。…もう助けねえからな｣
向井｢助けられんでもええもん！あほあほ！めめのあほ！めめなんか大嫌い！｣
バン！とドラマさながらのように勢いよくドアを閉めて飛び出して行った向井に、目黒はこちらを一瞥すると何も言わず天井の隠し通路を開け消えた。

宮舘『…懲りないな、あいつら』
情報室から一部始終を見ていたらしい宮舘が、そう呟く。
深澤｢まあどうせまた気付かない内に仲直りしてるでしょ。……あれ、照？｣
腕を組んで険しい顔で壁にもたれかかっていた岩本は、明らかに殺気を放っている。
思わずラウールが｢うわ…｣と声を漏らすほどだった。

岩本｢…そろそろ、お灸を据えねえとな｣
阿部｢うわ、めっちゃキレてる…｣
佐久間｢今日の訓練で、何か集中してなかったからなぁ。それもあるのかもよ｣
岩本｢…おい、全員、プランB｣
渡辺｢はいはい｣
佐久間｢りょーかい〜｣
阿部｢本当さ、こういう時の照マジで怖いよね｣
深澤｢顔が般若｣

＊

向井はムスッとした顔で街を歩いていた。
累計何回目かもわからない喧嘩だが、向井にとっては大事なのである。
メンバーには呆れられるが、甘えに行って何回もツン、とされるのは何だか寂しくて嫌なのである。

向井｢…！｣
ふと妙な殺気を感じた。誰かにつけられている。
…また、いつぞやのような逆恨みの復讐者だろうか。
向井は自然体を装って人気のいない方へと足を進める。角を曲がり、愛用の短剣を持つ手に力を込めて、振り返った。

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