Freiheit ��

Rc07:■も■■■ない■■■■■■ ページ1

(ヘアゴム 様リク。少しご希望に沿えてるか危ういですが、今お見せ出来る限界値でした。すみません。)
(※ワンクッション！→死ネタを挟みます。苦手な方はブラウザバックしてください)


＊


わかっていた。
痛い、苦しい、気持ち悪い、
忘れてはいけない。
ごちゃ混ぜのような不快感、身体に伸し掛るような息苦しさ。
そう、忘れてはいけない。
これは、この｢呪い｣は、こんなに重いものだ。


初めは白銀の彼だった。
あまりにも苦しげに花を吐く彼に、楽になって欲しくて、意識も虚ろな彼から奪い取る形で己に返した。
何もかも間違っているような、この選択も間違いだったのじゃないか、そんな気がした。
そこから全てが始まった。

次は影に溶けるような漆黒だった。
いつの間にかここにいた彼は、その日もいつもの様に、ふらりとどこかへ出かけて2度と帰る事がなかった。
突如として窓から差し込む、自分を照らしていた光に焼き尽くされるような痛みに襲われた。
漆黒の彼は、あの時何を思っていたのだろう。

その次は、誰よりも孤独を恐れた夕陽だった。
漆黒のいなくなったその日に、復讐の暗殺者に狙われた。彼は、無抵抗だったという。
…この世界に、自分1人しかもう居ないのではないか。そんな孤独に襲われた。
これで、彼は祖国の仲間に会えたのだろうか。


ええ、わかっていました。わかっていましたとも。
この｢呪い｣は、本来こんなに重いものだった。
ゆめゆめ忘れてはいけないのだ、
だからきっと、こんな■■を■■■■。

場面転換。戦場の音がフェードイン。
｢ごめんね、弱虫で｣

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