検索窓
今日:19 hit、昨日:19 hit、合計:467,965 hit

ページ16

的確に、スピーディーに、撃って、リロードして、進んでいく。
渡辺はいつものスナイパーライフルではなく、リボルバーで応戦していた。
自分の所為で、メンバーが暴走している。
危険に晒してしまった事を、どこかで責めていた。

ここの敵は一掃した、次の場所へと足を進めようとした。その時だった。
渡辺「…涼太?ちょっと待って涼太!」
急な渡辺の大声で振り向く。
宮舘「何」
渡辺「何、じゃないよ!腕撃たれてる!」
宮舘「は?」

渡辺に持ち上げられた左腕、確かに血がダラダラと流れていた。
しかし、おかしい。そう、痛みがないのである。
宮舘「…いつの間に?」
渡辺「集中しすぎだって、自分の事責めすぎだよ、だから、」
宮舘「違う」
渡辺「何が?」
宮舘「…全然、痛まないんだけど」

もし渡辺の言う通り、自分が敵を倒すのに集中していて痛みを感じていなかったというのなら、
今こうやって指摘されて、怪我を認識したこの瞬間から、痛みが来るであろう。
それすらも、ないのである。
宮舘「…」
渡辺「ちょっと何してんの!?」
宮舘は廊下に落ちていた誰かのナイフの血を拭い、自らの手の甲を切った。

宮舘「…おかしい」
渡辺「ちょっと涼太、」
宮舘「痛くない」
渡辺「…え?」
あの薬品を打たれた時、もしくは、あの機械の所為か、いずれにせよ心当たりがあるのはそれしかない。

宮舘「…翔太、怪我してたらまた教えて」
渡辺「ねえそれって」
宮舘「感覚麻痺かもしれない。でも、それで立ち止まるのは違う。だから教えて」
渡辺「…」
とても複雑そうな顔をしていた。宮舘はそれを一瞥し、また走り出す。
あの白衣をとっ捕まえたい、そう思っていたが、結局組織内のどこにも彼はいなかった。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (361 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1022人がお気に入り
設定タグ:Snowman , ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

凌央(プロフ) - 湊都さん» とんでもないです!楽しみにしていますね! (2020年2月21日 16時) (レス) id: 0708d16a2f (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - 凌央さん» 誠に申し訳ございません…。31個目なのでリクエストお受けする事が出来ないです。けど、リクエスト内容と淩央様のお気持ちを加味して、他の方のリクエストの時に少し挟めるよう尽力致します。このような形で申し訳ございません。 (2020年2月20日 22時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
凌央(プロフ) - はじめまして。更新お疲れ様です。初リクエストで緊張しています。可能でしたら、それぞれの入団試験話を読みたいです。是非よろしくお願いします。 (2020年2月20日 22時) (レス) id: 0708d16a2f (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - はじめまして。いつも更新を楽しみにしています。リクエスト可能でしたら、S隊みんなで野外訓練しつつキャンプを楽しむような話が読んでみたいです。よろしくお願い致します。 (2020年2月20日 21時) (レス) id: da0f7ba994 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 文字数関係で連投になってしまい申し訳ありません。無理でしたらもちろんスルーして構いません。お忙しいと思いますがよろしくお願い致します。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: 4ea8c2cdf9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:湊都 | 作成日時:2020年2月13日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。