検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:1,317 hit

3つ目 ページ5

ある日、会社でイヤホンをつけ曲を聴いていた時のことだった

「Aさん、そらるさん知ってるの?!」

同僚の子が話しかけてきた

「えっ?
あ、あぁ…テレビで知って、それから興味持って…」

あまりに突然の事で驚きながら返事をしてしまったが、彼女の顔を見るとキラキラと目を輝かせながら私の手を握ってきた

「私も好きなのー!!!」

▼Aは仲間をGETした

彼女はまふまふさん寄りのAtR推しらしい
まふまふさんのこと、そらるさんのこと、私の知らない話を沢山してくれた

その時聞いた彼女の話に、何故か引っかかる自分がいた

「そらるさんって、小さい頃妹みたいに可愛がってた幼馴染がいるんだってー!
羨ましいよねぇ、私その立場になりたい…」

[幼馴染]

そのキーワードにつんっ、と引っかかった

「(そういえば…昔…)」

私が物心着いたかつかなかったか位の頃
それまで空き家だったお隣に引っ越してきた家族がいた
その家庭には私より5つ年上のお兄ちゃんがいて
いつも一緒に遊んでいた

「(あのお兄ちゃんの名前…なんだっけ…)」

もう少しで出てきそうなのに、出てこない
ちょっとした昔の話なのに、何故か気になって無視できない
なんでだろう…?

何か約束をしていた覚えもないし…なんで…

「_…?__…!…Aさん!」

「ぅぇっ?!
あっ、ごめっ…!」

彼女の声に驚き顔を上げると目の前にあったのであろう彼女のおでこあたりに自分の頭がぶつかった

「いててて…大丈夫大丈夫!」

顔近づけすぎちゃったーと彼女は許してくれ、ぼーっとしていたことを心配してくれた
しかし、昔の事を話すことが出来ず

「ううん、なんでもない
ほんとごめんね」

その一言だけ言い、時計に目をやるとそろそろ仕事を再開しなければならなかった

「いっけない!もう休憩終わっちゃうね!
また後で!」

「えっ?あっ、うん…また……あとで」

私は、どちらかと言えば愛想が悪い方
上手く笑えないし、上手に話に乗れない

気づけば、そんな私にあんなに明るく話しかけてくれたのも、また後でなんて声をかけてくれたのも
彼女が初めてだった

4つ目→←2つ目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , そらる
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

香雪蘭(プロフ) - れおんさん» ありがとうございます!!凄く嬉しいです!(´;ω;`) (2019年2月13日 12時) (レス) id: b9e2afb4a7 (このIDを非表示/違反報告)
れおん - すごい好きです!更新がすごい楽しみです! (2019年2月13日 7時) (レス) id: 6a02a5c532 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:香雪蘭 | 作成日時:2019年2月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。