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「ごめんね、待たせちゃって!」
走ったのだろうか、少し息が粗めな彼女は申し訳なさそうにこちらを見て謝ってきた
「ううん、私が早く着いただけだから」
私がそう言って大丈夫だよ、と笑うと彼女はむぎゅっと抱きついてきて「Aさんかわい〜〜!!」と、とても楽しそうな声で言ってきた
恥ずかしかったが、きっと服装とメイクで5割増くらいされてるだけであろう
普段はベースこそしっかりしているものの、ほかの色味のあるものは基本落ち着いた色合いに
ネイルはしないしアクセサリーなどもつけないから仕事とは全く違う
そんな自分が珍しいのだろう、それくらいにしか思わなかった
「…幸芽さんはいつでも可愛いよね」
不意に、思ったことが口に出てしまった
しまった、と思いながらも幸芽さんの顔を見ると口角を上がらせニヤニヤとしながら「もぉ〜っ!そんなことないよ!!」とあからさまに照れていた
人のそんな顔を見ることが新鮮だった私は思わずくすくすと笑いだしてしまった
「あー!なんで笑うの!」
「ふふっ、ごめんなさい
私、誰かと出かけるなんてこと普段ないから、新鮮で」
そう言って笑うと、彼女も笑ってくれて「Aさんが楽しいと私まで楽しくなっちゃう!」なんて言ってはまた抱きついてきた
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香雪蘭(プロフ) - れおんさん» ありがとうございます!!凄く嬉しいです!(´;ω;`) (2019年2月13日 12時) (レス) id: b9e2afb4a7 (このIDを非表示/違反報告)
れおん - すごい好きです!更新がすごい楽しみです! (2019年2月13日 7時) (レス) id: 6a02a5c532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香雪蘭 | 作成日時:2019年2月13日 1時