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story415 時計じかけの摩天楼24 ページ33

Aside

ラジコン飛行機は私達に襲いかかろうとしている為、私は子供達の前に立ち塞がった
この子達に指一本触れさせないわ...!
その後、新一君が壊れた操縦機をキック力増強シューズでラジコン飛行機に向けて蹴ると爆発
元太君と光彦君はすぐに遠くへ逃げていたが、歩美ちゃんだけ逃げ遅れていた為、私は急いで歩美ちゃんを抱えながら庇いつつ爆風に吹き飛ばされる
歩美ちゃんの方を見ると怪我一つしていなかった為、思わず安堵の表情を浮かべた
ハァ...怪我がなくて本当によかった...

『歩美ちゃん、大丈夫?』

「私は大丈夫!Aお姉さん、怪我は?」

『大丈夫よ。私は無傷だから(微笑』

「よかったぁ...」

私が声をかけると歩美ちゃんは大丈夫だと言いつつ私が怪我をしていないか心配そうな顔をしている為、心配かけまいと優しく微笑むと歩美ちゃんは嬉しそうな表情になっていた
この子達の前で不安になる訳にはいかないわ...

「歩美ちゃん、Aさん!大丈夫ですか!?」

「歩美、A姉ちゃん!どっか怪我でもしてねえか!?」

「私は大丈夫!Aお姉さんが守ってくれたから!」

『私も大丈夫よ。無傷だから(微笑』

すぐに遠くへ逃げていた光彦君と元太君は真っ先に駆けつけ、私と歩美ちゃんに何処か怪我でもしていないかと声をかけてきた
歩美ちゃんは光彦君と元太君に私が守ってくれたから大丈夫だと声をかけた後、私は心配かけまいと優しく微笑みながらそう伝える
チラッと周囲を見ると爆弾があまりにも大きな音を立てていた為、人々は驚きを隠せない様子
まずいわね...こんなに騒がれるとなると...

「おい!」

「何だ!?」

「何が爆発したんだ?」

「花火か?」

「飛行機が爆発したぞ!」

人々の騒ぎ声を聞きつつ歩美ちゃん達の方を見た後、爆発したラジコン飛行機を静かに見つめる
新一君が壊れた操縦機をキック力増強シューズで飛行機に向けて蹴った時、爆発したと同時にオレンジ色の閃光が出ていた
オレンジ色の閃光......やっぱり、プラスチック爆弾だったのね!
まさか子供達や公園に来ていた事件とは無関係の人間を平然と巻き込むなんて...絶対に許す訳にはいかないわ!

子供達が無事なのを確認した後、新一君が私の方へ駆け寄ると同時に彼のポケットから着信音が聞こえ、ポケットから電話を取り出し、蝶ネクタイ型変声機を使わないまま犯人の電話に出てしまっていた

「どう言うつもりだ!」

「工藤はどうした?」←くぐもった声

「!(しまった...!)」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年5月4日 22時

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