story323 ウェディングイブ19 ページ33
Aside
ウェイターの言葉にサングラスをかけた男性はバレていた事を知って声を漏らしている
......本当はあの人に私の顔を見せたくないのよね
もし私の正体がムーンライトだと知ったら間違いなく彼に監視される事は間違いないだろう
それに...彼が公安だと言う事は私は知っているが組織内では未だに接触した事がないから、ジンかベルモットに頼んで接触してみようかしら...?
チラッと萩原さん達の方を見ると未だに疑いの眼差しを彼に向けており、新一君の方を見ていなかった事が幸いね...
あの三人は成実先生の事件で新一君に疑いの眼差しで向けていたのはすぐ分かったし、今回の事件は私の出る幕はなさそうだ
「あんた...何者だ?」
「あっ...いや...」
「恐らく、彼もまた探偵なんでしょう...」
「えっ?た、探偵!?」
「こいつが?」
松田さんが何者なのかと問いかけるとサングラスをかけた男性は答えたくないのか少しタジタジしているが、ウェイターがサングラスをかけた男性の正体が探偵だと答えた為、萩原さんが信じられないと言わんばかりの表情で見ている一方、松田さんは疑わしい眼差しで見ている様子
さすがバーボンね...私や親友...いや【三従姉】には劣るけど優れてるわ
ジンやベルモットの言う通りだわ...
赤井さん曰く「彼を敵に回さない方がいい」と言っていたほどだ
まあ、赤井さんも敵に回したら恐ろしいけどね...(苦笑
休日にはいつも赤井さんと情報共有を欠かさず行い、そのおかげもあるかFBIの人達とは両親を通して知り合いがほとんど多く、特に親しい人はジェイムズさん、ジョディ先生、キャメル捜査官だ
ちなみに公安は諸伏さん以外、信用できるかどうか分からないのもあってあまり話さない様にしている
諸伏さん以外の公安はまだ信用するには程遠いからね
「依頼主は新郎である伴場さん。彼女が最近、誰かと会っている様なので探って欲しいと依頼され、密会現場を突き止める事はできたが相手の男は帽子とフードを被っていて顔が分からない。でも、その時に聞いた男の声がウェイターの僕に似ていたので僕をテーブルに呼んで注文をし、改めて同じ声なのを確認して同一人物だと言う事をサインで伴場さんに伝えたと言う所でしょう。その直前、伴場さんを携帯でトイレに呼び出したのは店内に例の男がいるかもしれないから、これから確かめると伝える為...ですよね?」
「あ、ああ、そうだよ。まさかあんたが探偵だと思わなかったんだ。尾行してもまかれちまったしな」
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時