【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART7 (ページ2)

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story294 名家連続変死事件49 ページ2

Aside

確かにそうね...わざわざ信子さんを怒らせる必要はないと思うわ
わざと怒らせた理由でもあるのかしら...？
チラッと見ると今まで黙って聞いていた日向さんが口を開いた

「あれ以上、あの人を冷たい水の中にいさせたくなかったから...」

日向さんは今にも泣きそうな表情でそう言った後、ポットを持つ
その様子を黙って見ていた信子さんと康江さんは悲しげな表情で日向さんを見ている

「幸さん！」

「来ないで！このポットにはガソリンが入ってます！」

「お、おい！馬鹿な真似は！」

「本気です！」

「み、幸さん！」

蘭ちゃんが日向さんに声をかけた時、ポットを持った日向さんは私達に向けて叫びながらポットの中にガソリンが入っていると言った後にライターの火をつけ始めた為、目暮警部が慌てて止めようとするも日向さんの目は本気であると同時に泣きそうな目で本気だと叫んでいた
蘭ちゃんは日向さんの名前を呼んだ後、日向さんは目暮警部の方を見た後に私達の方を見る

「その探偵さん達やAさんの言う通りです。遺書には火事の事が全て書いてありました。許せなかった...あんな事をしておいて悪びれる様子も見せずノウノウと生きていた光明も...その事をずっと黙っていた秀臣さんも...でも...私、愛してしまったのよ！どうしようもなく！命懸けで私を助けたくれたあの人を！火事で身元が分からなくなった私をずーっと励まし続けてくれたあの人を...そして...私のプロポーズを受け入れてくれたあの人を...でも秀臣さんはもういない...また私は一人ぼっち...早く彼の元へ行かなくちゃ...」

「あっ、駄目！」

日向さんは私達の言う通りであると同時に遺書に20年前の大火事の事が書かれた事、光明さんが火事を起こしておきながら全く反省している様子が窺えない事、自分にその事実を隠し続けた秀臣さんを許せなかったが、火事の時に顔に火傷を負ってまで救った事や両親を亡くして孤児になった自分をずっと励ましてくれた事、秀臣さんの事を本気で愛してしまったを明かす

秀臣さんに対する愛憎入り混じった複雑な感情で叫んでいた為、みんなは何も言わずにただただ複雑そうな表情になっており、信子さんと康江さんは日向さんの叫び声を聞いて悲しげに目を伏せている
しかし秀臣さんがいなくなって自分はまた一人ぼっちだと泣きながら秀臣さんの後を追うと言ってポットに手を付けようとしていた為、蘭ちゃんは慌てて止めようとした
自ら命を絶つ真似は絶対にさせないわ...！