story283 名家連続変死事件38 ページ40
Aside
いつも左腕に付けている時計がないと言う事は犯行後に壊れたって所かしら...?
まあ、もし着けていたら壊れたベルトを交換しているはずだからね
「よっしゃ!まだ店開いているわ。蘭姉ちゃん、スマンけどこれ買うて来てくれへんかな?」
「えっ?」
「それから信子さんの真上の部屋、誰が使うてはったか分かります?」
「あぁ。今、一応、私が」
服部君は時間を聞いて店がまだ開いている事を知り、蘭ちゃんにそう言って私が書いたメモを渡していると蘭ちゃんは何の事か分からず声を漏らしているが、服部君は日向さんに信子さんの真上の部屋は誰が使っているのか問いかければ日向さんは一応、自分が使っていると答えた
......事件の真相を明かす部屋は日向さんの部屋になるわね
「ほんなら1時間後、そこにみんなを呼んどいて下さい」
『あっ...!』
服部君は日向さんの部屋でみんなを呼ぶ様に伝えた後、私の右手を掴み、左手で新一君を抱え込む
ちょっ、服部君...!(照
いきなり手を掴まれた為、思わずピンク色に染める
「それまで、このガキとA姉ちゃんも預かっときますわ」
「あっ、ちょっと!」
「小五郎のおじさんはすぐ呼んできてね!」
「何なのよ?もう」
服部君は私達を連れて走りながらそう言うと蘭ちゃんは私達を呼び止めようとするも服部君は無視しており、新一君は小五郎さんをすぐ呼ぶ様にと伝えた後、蘭ちゃんは何の事なのかさっぱり分からないと言わんばかりの表情になっているのが明らかだ
ごめんね蘭ちゃん、これは事件の真相を明かす為だから...
日向さんの部屋に到着した後、小五郎さんを呼べはすぐに来てくれたが、新一君が気づかれない様に麻酔銃ですぐに眠らせる
in幸の部屋
「おっさんは麻酔銃、使うて眠らせた。推理にいるもんもみんな買うて来てもうたし、俺らの推理も完璧や。けど、大事なもん忘れとったな」
「あぁ」
『後は証拠ね。肝心の証拠がないわね』
服部君と新一君が腕を組みながら口々にそう言った後、私は額に手を置きながら肝心の証拠がないと物静かな声でそう言ったが、その証拠が何なのかまでは既に見抜いていた
だってあの人、私の前で大ミスをやらかしてるからね
「推理に夢中になっててすっかり忘れてたぜ」
「おい、今何時や?」
『えーっと...今は7時40分ね。後10分でみんなが来てしまうわ』
新一君が推理に夢中になってすっかり忘れたと言うと服部君が今は何時かと聞かれ、私は腕時計を見ながら答える
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月3日 12時