story183 ピアノソナタ『月光』殺人事件15 ページ38
Aside
ヤバいわね...私達がいない事をいい事に殺害するつもりだわ!
どうか...間に合って!
その後、私達は公民館に到着すると年配の警官が自分の布団を持って来ていた
「ったく...正気とは思えんのぉ。ご遺体と一緒にここで一晩明かすとは...」
「いや〜まあ...(苦笑(それより誰ですか?遺体を勝手に動かしたのは...」
「ああ、ワシじゃ。あんな格好じゃ仏さんが可哀想じゃったからのぉ」
「困るんですよ。まだ正式な現場検証も...(苦笑」
年配の警官が遺体と一緒に一晩明かすのは正気とは思えないと呆れながらそう言っていた為、小五郎さんが苦笑いを浮かべた後、遺体を勝手に動かしたのは誰だと問いかければ、年配の警官が動かしたのは自分であんな格好じゃ可哀想だと答えた後、小五郎さんが苦笑いを浮かべながら正式な現場検証もないのに動かすのは困ると言っていた
確かに...正式な現場検証がないのに勝手に動かしたりしたら怒られるのが目に見えてるわ(苦笑
「あれ?あの譜面がなくなってるよ」
その時、新一君が鍵盤蓋を開けながら譜面がないと言ってきた
なっ、何ですって!?
あれは犯人の証拠になるかも知れないのに!
「なにぃ〜!?」
「ああ、それならなくならん様にと思って...ホレ!」
『......(苦笑』
小五郎さんが驚いていた時、年配の警官がなくさない様にと懐から取り出して私達に見せてきた
私は思わず苦笑いを浮かべてしまい、小五郎さんはジト目で年配の警官の方を見ていた時...
「あれ?これって『月光』の譜面だよ」
「げ、『月光』の!?」
「えっ」
『本当だわ。確かにこの譜面は『月光』ね』
蘭ちゃんは年配の警官が持っている譜面を見て『月光』の譜面だと言った為、小五郎さんと新一君は驚いていたが、ある場所を見て違和感を感じ取った
『あら?でもこの譜面、4段目が何かおかしいわね...』
「4段目が?」
「そう言えば...何か変かも」
「どんな風におかしいの?」
そう...違和感を感じ取った場所は譜面の4段目
おかしい所を教えるべく譜面を譜面台に乗せ、私はイスに腰をかけながら弾く
まあ、小さい頃からピアノは弾いていたからね
『いい?4段目を弾くと...』
♪〜♫〜♬〜♫〜
『譜面通りに弾いたけど...全然違うでしょ?』
「本当だ」
私は譜面通りにピアノを弾くと音が全く違っている事を明かせば蘭ちゃんもピアノを弾けるらしく納得している表情
この譜面の4段目って...もしかすると犯人か川島さんからのダイイングメッセージかしら?
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年5月23日 20時