story177 ピアノソナタ『月光』殺人事件9 ページ32
Aside
床を見てみると水があちこちに垂れていた
この人...全身ずぶ濡れだから、犯人に溺死させられたのね
法事に来ていた人達も何事かと思って駆け付けており、動揺を隠せない様子なのが明らかだ
小五郎さんは川島さんの方へと近づき、手首の脈を図る
私は川島さんの状態を調べた
男性をここまで溺死させる力がある所を見ると犯人は女性ではなく男性ね...
『小五郎さん、どうですか?』
「駄目だ...亡くなってる...」
私の問いかけに小五郎さんは首を横に振りながら亡くなっていると答えてくれた
やっぱり...遅かったのね
川島さんが亡くなったと聞いて、周りがざわつき始めた
『蘭ちゃん!駐在所に連絡して!』
「分かりました!」
「他の皆さんはこの場から動かないように」
私は駐在所に連絡する様に指示を出すと蘭ちゃんは頷きながらすぐに向かっていき、小五郎さんは法事に来ていた人達に指示を出した後、成実さんに検死をお願いすれば、成実さんは頷きながらすぐに川島さんの検死を行った
「(そうか...そうだったんだ...あの手紙はこの事を予告してたんだ。クソッ、もっと早くその意味に気づいていれば...)」
なるほど...あの手紙は殺害予告を意味していた訳ね
私がもっと早く気づいていたら、こんな事にはならなかったのに...!!
私は動く事ができず、犯人の思い通りになってしまった事を深く後悔した
「の、呪いだ...ピアノの呪いだ〜!!」
「呪いなんかじゃねえ!」
「えっ!?」
その時、あのメガネをかけた男性がピアノの呪いだと言い出した為、私は思わず目を細めるも小五郎さんがすぐに否定した
全く...呪いなんて最初からある訳ないじゃない...
そもそも、どうしてこの普通のピアノを呪いだなんて言うのかしら...?
この人の事、少し調べてみた方がよさそうね...
「よ〜く見てみろ!ピアノの音を出してるのは呪いでも幽霊でもない。このテープレコーダーだよ!フン」
「はあ?」
小五郎さんはそう言いつつグランドピアノの響板の中に入っていたテープレコーダーを取り出し、ガチャッとスイッチを止めた
もしかして...あのメガネをかけた男性が聞いた音もテープレコーダーなんじゃ...!
私はそこに疑問が浮かび上がってくる
「つまりこれは以前に起こった二つの事件に見立てて誰かが仕組んだ殺人事件なんだよ!」
成実さんが川島さんの検死を行っている間、小五郎さんが法事に来ていた人達に殺人事件だと言うとざわつきがさっきよりさらに激しくなっているのが分かる
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年5月23日 20時