story149 集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド61 ページ3
Aside
「賛成だわ。もしかしたら爆発を逃れた車があるかも知れないし」
「そうね。さっき聞こえた爆音はハッタリだったかも知れないしね」
茂木さんの提案に槍田さんも賛成だと言っており、ティーカップを元に戻しながらそう言って手袋を外し始めた
千間さんも賛成し、もしかしたら爆音はハッタリかも知れないと言っている
ふと、大上さんの手の右手親指の爪を見てみると他の指の爪と違って割れてボロボロになっている事に気づく
新一君も大上さんの手を見ていた為、気づいたのだろう
『...爪を噛んだ跡ね(ボソッ』
「はい(ボソッ」
私が小さな声でそう言うと新一君も頷いている
その後、私達は車があった場所へと向かうと車は見事に炎上しており、先に飛び出したのは小五郎さん
小五郎さんは走り出した直後、雨で濡れていた為、滑って転んていた
雨で濡れてるんだから、むやみに走っちゃ駄目だって...(苦笑
「ああっ!俺のレンタカー!」
「私のフェラーリもミディアムね...」
「俺のアルファも大上のおっさんのポルシェもパーだ」
小五郎さんはショックを受けた様にそう言うと槍田さんも自分の愛車が燃えてミディアムだと言っていた
ミディアムって...車はステーキじゃないんだから(苦笑
茂木さんが自分の愛車と大上さんの愛車も燃えて駄目だと言っている
フェラーリが槍田さんでポルシェが大上さん、アルファロメオは茂木さんだとすると、あのベンツは一体誰の愛車かしら...?
私が静かに燃えている車を見ていると隣に探君がやって来た
「じゃあ、あのベンツは貴方達の?」
「いや、僕はばあやに車でここまで送って貰いましたので。もしかしたらAさんの車なのでは?」
『ううん。私の愛車はベンツじゃなくて【アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテ】だから全く違うわ。それに...今日は小五郎さんに車で乗せて貰ったし』
「変だねぇ...私は毛利さんの車に乗せて貰って来たし。誰のだい?あのベンツ?」
「あっ、はい...多分、ご主人様の車だと思います。私が朝早く、この館に来た時にはもう停まっていましたから...」
槍田さんとのやり取りを見ていた千間さんが毛利さんに送って貰ったと言った後、メイドさんに問いかけるとメイドさんはご主人様の車で自分が来た時には既に停まっていたと答える
メイドさんの言うご主人様って一体誰なのかしら...?
私はそれが気になってしょうがないわ...
もしかすると...大上さんを毒殺した犯人と同一人物なのかしら?
story150 集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド62→←設定2(新情報記載あり)
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年5月23日 20時