異母兄弟 / 黄衣の王 ページ5
「君の信者、どうにかならないの？」
「イライとフィオナか。その二人は、まぁ、ならないな」
あの二人は非常に面倒臭い。私がハスターと対立している存在であるからと言って、あそこまで噛みついてこなくてもいいだろうに。同じサバイバーなのだからもう少し大人しくしてほしいものだ。
まぁ対立と言っても、今はこうしてお茶をする仲になっているのだが。
「はぁ…私の信者もこのゲームに参加してたらいいのに」
「いや、面倒だぞ」
「まぁ、だろうね」
ゲームでハスターとあの二人が一緒になった時を思い出してしまい、笑ってしまう。
確かに熱狂的なものはいらないかな。うざいし。しつこいのは嫌いだ。
「そもそもクトゥルーも本質としてはハンターだろう。何故そちら側に居るのだ」
「さぁ？それは主催者の考えだから私達が知り得る事はないでしょ。それより今その名前で呼ぶのは止めろ」
「すまない、A」
「うん」
その気になれば主催者の脳でも弄ってハンター側になってやるさ。今はまだ追い掛けられる側でいい。不本意にもうるさくなる心音は新感覚だから、もう少し味わいたいな。因みにこの人間の体は、一時的な顕現に過ぎない。
にしても、ハスターが参加すると聞いて飛びついたのは正解だったな。ここまで楽しいゲームだとは。他の兄弟も連れてくればよかった。
「ふふ、私がハンターじゃなくて良かったね」
「む？」
「もしハンターとして参加していたら、あの二人を殺して追放されていただろうから」
「……あれでも愛いところはあるのだ。手加減してやってくれ」
あんな、犬っころのどこに可愛さがあると言うのか。自分の信者に甘すぎではなかろうか。
私のカップが空になったのを見て、気を遣ったハスターが新しく注いでくれる。ああ、ありがとう。君って意外に優しいよね。
「私がクトゥルーである限りそれは無理だろうよ。信者は君の対立者を敵と見做し、私も対立者の味方を敵と見做す」
「今は休戦だと言っていたではないか」
「人間の言葉を信じてはいけないよ、兄弟」
「…？お前は人間では無いだろう？」
「痛い処を突かれてしまったな」
「あと口調が」
「ああ、無意識だった。ごめんごめん」
口調が崩れたついでに警告だ。休戦だからといって油断していたら信者ごと飲み込んでしまうよ。
そう言うと兄弟は目を見開いた後一つ頷き「注意しておこう」と言った。
「お前もなんだかんだ優しいな、他のなら忠告なんぞしないだろうに」
「……あ？」
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める@黒執事(プロフ) - リパ様えちえちだ…。鼻血が止まらん… (2019年11月18日 23時) (
レス) id: 62ac38a52f (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - りんご?さん» 閲覧、コメントありがとうございます。マリー様良いですよね〜！下僕になりたい欲望をぶつけて書きました(´ω`*)気に入ってくださったようでなによりです！ (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - 玲さん» 閲覧、コメント、リクエストありがとうございます。楽しんでいただけているのなら書いている甲斐がありました！悲しさを表現できるかどうか分かりませんが、最善を尽くさせていただきます…！想像と違うものが出来上がっても何卒ご容赦を……!(′･ω･`*) (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
りんご?(プロフ) - 血の女王好きなので小説で書かれていて何度も読んでしまいました！！笑笑 (2019年10月3日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！リクエスト？があるのですが「脳に刻む&骨に刻む」の失恋バージョンを読んでみたいです。主人公ちゃんとイライが交際していることを知ったナワーブ君が見てみたい！(←ただの変態でごめんさい！ (2019年9月24日 20時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊歩 x他1人 | 作成日時：2019年1月5日 10時
