file:42 ページ42
いい考えがあるとドヤ顔しながらカフェを出たキヨに渋々着いてきたはいいが、やはりまだ高校生達はいる。
『どうすんのよ...まだいるけど』
不安を抱えつつ尋ねたが特に反応もせず、キヨは毅然とした態度で唐突にその女子高生達に近づいた
えっなになに怖いんだけどあの人。とうとう素までおかしくなったの？？
女子高生達も少し戸惑った様子でキヨを見ているがそれを全く気にせずキヨはしゃがんで人差し指を自分の唇に当てた
｢内緒な｣
それだけ言ってさっさとこちらに戻ってくる
『...いやいやいやいや、あんなんで現代っ子達が黙ってるとでも思うの！？』
不意にかっこいいとか思っちゃいましたけども
現実は甘くないしそんなカッコイイことしても今の女子高生は怖いんだから.....
私の言葉に耳も傾けないでさっさと歩き出すキヨ
｢大丈夫、ちゃんとわかってると思う。てかわかっててほしい｣
『なんでそんなことわかるの？』
｢さっきのカフェ入る前のあの子達の会話聞こえたけど、しっかりモラルとマナーはあると思うと信じたい｣
カフェ入る前のあの子達の会話...確かに聞き耳立ててたから覚えてる
｢あれやっぱりキヨだよね...｣
｢その隣にいるのってねむりん？｣
｢多分そうだよね｣
｢...付き合ってんのかなあ｣
｢だとしても私らが邪魔する必要も、なにかする必要もなくない？｣
｢...まあ確かにね｣
｢1ファンとしてうちらだけの秘密にしとこーか｣
｢そうだね...逆にその方が面白いし｣
さっきは焦りすぎて頭回らなかったけど、よくよく思い出してみれば確かにいい子たちなのかもしれない
ちらっと後ろを振り向いてみた
すると彼女達は笑顔で小さく胸あたりで手を振ってくれた
なんていい子たちなのだろう。涙が出てきそう。
全JKがあんな風にならないだろうか。
ならないな。
感謝と申し訳なさを込めて私も小さく手を振った
そして少し前を歩くキヨの隣に再度並ぶ
『かっこいいじゃんか〜』
からかいまじりで肘でつついてやった
｢うるせえ、早く買い物済ませて帰るぞ。同じことはもう懲り懲りなんでね｣
そう言ってキヨは照れ隠しなのか本当に眠いのかわかんないあくびをした
｢はいはい、仕方ないですねえ｣
キヨの腕に自分の腕を絡ませて人通りの少ない道を再び歩き出した
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←file:41
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わばーす(プロフ) - 凛桜さん» あざますwwとってもステキな内容でぢだ；；；； (2017年8月4日 23時) (
レス) id: 4601125a15 (このIDを非表示/違反報告)
凛桜(プロフ) - わばーすさん» 更新さっきしたわボケェ！！www光の速さで返信してやったわ！ (2017年8月4日 22時) (レス) id: 3cd213014f (このIDを非表示/違反報告)
わばーす(プロフ) - 小説とっても面白いです！更新いつですか、今日ですか、今ですか、wwwふざけたw (2017年8月4日 22時) (レス) id: 4601125a15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凜桜 | 作成日時：2017年7月10日 16時
