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胃痙攣(智)5 ページ29

和サイド

リビングのソファで気持ち良さそうに眠ってる智兄。
ご飯を食べ終えてシャワーも終えた翔兄が様子を見ている。

「どう?」

翔「脈もしっかりしてるし、熱もないね。過労からくる軽度の胃炎かな。点滴でだいぶ楽になると思う。あと30分もしたら終わりそう。」

服の下から手を滑り込ませてお腹触ってるけど目を覚ます気配もない。

翔「お腹も堅くなってないし、痛みで目が覚めることもないしね。」

「点滴終わったら起こして部屋でちゃんと寝るように言わなきゃね。」

潤「起きたら何か食べたいって言うかな?一応雑炊ならすぐに準備できるようにしてるよ。」

「本当に気が効くねー潤は。」

翔「雑炊食いてーーー。」

「翔にぃはさっきご飯食べたばっかりでしょー。食べ過ぎたら今度は翔兄がお腹の具合悪くなっちゃうよ、まったくー食いしん坊さんなんだからー。」

翔「だってー潤の雑炊めっちゃ美味いんだもん。」

みんなで話してても起きる気配のない智兄。
体疲れてるんだろうな。

潤「食べなくても寝る前に薬は飲ませないとだよね。何飲ませるの?」

翔「ムコスタとビオフェルミンで様子見ようかな。ある?」

我が家の薬箱、潤がすぐに確認してくれる。
末っ子にやたらと頼るお兄ちゃんたち...

潤「ムコスタはあったの覚えてるけど、ビオフェルミンはどうだったかなぁー。あ、あったあった。」

翔「オメプラールは?」

潤「錠剤ないけどオメプラゾールのアンプルならあるよ。点滴するの?」

翔「いや今その必要はないけど、もし錠剤であるなら明日の朝仕事行く前に飲ませたほうが良いかなって念のためね。食べてないと胃酸でまた痛み出ちゃうかもしれないから。」

「俺呼吸器隣だし朝イチで処方箋出せるよ。」

翔「じゃお願いしようかな。しっかり3食バランスよく食べれるまでは胃薬併用したほうが良いから。」

潤「それにしても自分消化器のドクターなのにね。」

「医者の不養生とはよく言ったもんだよね。」

翔「忙しい忙しいってついおろそかにしてしまいがちだからねー。まぁ大事に至らなくて良かった。」

ほんと、吐血とかされたらまじびびるもん。

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作者名:ルパン | 作成日時:2016年8月28日 21時

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