兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ48)

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:759,579 hit

風邪ひき潤くん14 ページ48

智サイド

朝6時半に目が覚めた。

隣を見ると3人仲良くスースーと寝息が聞こえてくる。

あれ？良く見ると空になったアンプルやらシリンジやらが転がっている。
やっぱり夜中に潤の具合悪くなったのかー。

全然気がつかなかった。
きっと和と翔できっちり対応してくれたんだろうな。

潤も気持ち良さそうな顔して眠ってるからもう大丈夫そうだけどなー。

熱だけ測っておこうかな。

起きないでよー、起きないでよー、と祈りながら髪の毛を耳にかけて体温計をさしこむ。
5秒くらいなんだけど、起きてしまわないかドキドキしちゃうよ。

ピピピ。

37度8分。

うーん、やっぱり急には下がらないか。咳が落ち着いただけでも良かったのかな。

和と翔はまだあと30分くらいなら寝れるからこのままそっとしておいてあげよう。

と思ったのに...

体温計を置いて、よっこらしょって立ち上がろうとしたとき、ぱっちりと目を開けた翔と目があった。

翔「おはよ智兄。」

「おはよー翔。昨日ネブライザーしてくれたの？」

翔「うん。ちょっと胸のあたり重たくてしんどそうだったから。やっぱり効果抜群ですぐに楽になってそのまま寝てくれたよ。熱下がったかなー？」

少し心配そうな顔をして潤の頭をなでなでしてあげてる翔。
しっかりしたお兄ちゃんだよね。

「熱は下がりきってない。37度8分だったよ。今日家で休ませておく？それとも一緒に病院に連れて行く？」

翔「家でゆっくりさせておいても良いけどしっかり水分補給してくれるか不安だよね。熱上がってくる可能性もあるし。和が起きたら呼吸器の処置室にでも寝かせて様子見てもらうように頼むよ。智兄は雅のことよろしくね。きっとずーっと待ってると思うよ。」

そうだった。雅、入院中だった。

「雅は今日採血して炎症反応下がってたら明日には退院させるね。それで2,3日自宅療養ってことにする。」

翔「そうだね。仕事に復帰させたらいきなりエンジン全開でぶっ飛ばしそうだから。それにしても和と潤の寝顔って可愛いよなー。」

でれでれしちゃってる翔。
でもわかるよー。この2人の寝顔って本当に最高の癒しなんだから。

「そろそろ朝ごはんの準備するね。翔はもうちょっとゆっくりしてても良いよ。僕がするから。」

立ち上がってキッチンまで歩いて行く。
キッチンからリビングを眺めると寝転がって2人の寝顔を見つめてる翔がいた。
本当に弟のこと溺愛してるんだから、翔は。