肺炎(翔)1 ページ14
翔サイド
ゲホゲホ...
夜9時すぎ。
晩飯食ってすーっと部屋に戻ってきた。
枕に顔を沈めて必死で咳の音を消してる。
つもりなんだけど、うまくいってるかは謎。
今のところ誰も部屋までこないこと思えばきっと大丈夫なんだろうけど。
夏風邪は長引くぅぅーーー。
それを考えるだけで気持ちが萎えてしまいそうだ。
ケホケホ...
とりあえず咳止めシロップを気休めのために飲んでみたんだけど。
あれ味はまっじーし、飲みすぎると便秘になるわ吐き気はするは。
薬って呼べるのかな？って疑問だよ。
だから用量の半分くらい飲んだんだけど、まぁ効いてないわ。
なんで風邪引いたんだろう。
微熱があるのかなんとなくぼーっとする頭で考えてみる。
まぁ救急で働いてるから常に病原菌はうじゃうじゃいるわけで。
おまけに兄弟みーんなドクターだからそれぞればい菌も持って帰ってくるだろうし。
でも心あたりがあるんだよね。
数日前、ひっさしぶりの休みで体動かしたくて大学の同期に連絡した。
さすがに屋外でサッカーは熱中症でぶっ倒れる可能性があるので屋内フットサルしようよって。
まぁはしゃいだよ、そりゃ。
あの後ちゃんとシャワーすぐにして着替えてってすれば良かったのに、飲みに行きたくて。
シャワーして着替える時間さえ惜しかったんだよ。
クーラーで冷えたんだろうな。
そう、それがこの咳の原因に違いない。
おまけになんか咳のたびに左の第7,8肋骨あたりに痛みがあるんだよ。
だからなるべく動かないように体丸めて咳も思うようにできない。
はぁはぁはぁ...
フットサルのプレー中に何度か対戦相手とぶつかったから打身にでもなってるのかな？
でも大学時代の方がもっと派手にもっと乱暴にプレーしてた記憶がある。
ゲホッ。
！！！！っっん！！いってぇぇぇーーー。
なんだ今の痛み。脳天突き抜けるかと思うほどの刺すような痛みだったんだけど。
苦しみもがき痛みが治まるのを必死に待っているこんなときにタイミング悪くドアがコンコンとノックされた。
「は、はぁーい...ぅぅ。」
怪しまれたか。どうかかんの鋭い和ではありませんように。
潤「翔兄？あけるよー？」
潤か。ならなんとか切り抜けられそうだ。と思ったのに...
潤「どうしたの？具合悪い？」
まぁこんな体勢で動かないんだもん、誰が見てもそういうよね。
「ん？」
潤「珍しくデザートなにーー？て聞かないで部屋戻っちゃったから。大丈夫？」
ケホケホ..
潤「風邪？」
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
