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健康診断3 ページ19

Aサイド

「風山Aさーん、どうぞ」

検診の看護師さんに呼ばれた。

診察室に入って丸椅子に腰をかける。
優しそうな50歳代くらいのおじさん先生だ。

Dr「風山さんですね?今日の健康状態はどうですか?
普段から何か気になることとかある?」

「あ、大丈夫です。特に何も気になることないです。」

今朝、胸がどきっとしたことは言わなかった。

Dr「そうですか、じゃちょっと胸の音聴くので
ブラウスのボタン外してもらっていいかな?」

そう言われて上から4つほど外した。

聴診器を持った先生の手が近づいてきて、なんだかドキドキしてきた。
少しでも落ち着かせるために目を閉じた。

でもしばらくして、またさっきの一瞬のドキッとした感覚がやってきた。
その間も先生はずっと聴診している。

ばれたかな?
やだなー翔兄と智兄に言わなくちゃいけないかな?

そう思ってると先生が聴診器を耳から外し、

Dr「少しドキドキしてるね。、緊張してるのかな?
いつもこんなに胸ドキドキしてる?」

そう言って、手首で脈を取り始める先生。
腕時計を見ながら脈拍数を数えている。

Dr「ちょっと深呼吸してごらん?少し治まると思うから」

そう言われて、スーハーと深呼吸を始めた。

手首で脈を確認していた先生が脈拍を測り終えて
看護師さんに、

Dr「脈110で頻脈。リズムもちょっと気になるから
隣の部屋のベッドで少しの間だけ横にならせておいて。
落ち着いたころにもう一度聴診します」

と言った。

えーこれで終わりじゃないの?
やだよー余計不安になってドキドキするし。

でも確かに今朝、胸に違和感あったもんな。
まあ仕方ないか。

看護師さんに誘導されベッドの上に横になる。
目を閉じ深呼吸を繰り返して先生が来るのを待った。

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作成日時:2013年6月4日 3時

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