宝物×宝物＝ part２ (ページ39)

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怒ってるでしょページ39

そして後日。

シルクの家で二人でいると、シルクは優菜さんに言いたいことを言いに行こうとした。

しかし、それは私が許さない。

何故かって？

優菜さんはきっとシルクのことが好きだから。

自分で言うのもなんだけど、優菜さんは多分、シルクのことが好きで、私が羨ましかったんだよね、

だからこそ私は、優菜さんと仲良くしてみたい。

シルクのことを好きだから、嫉妬で嫌な人だと思うんじゃなくて、優菜さん自身を知ってみたい。

そう思ったから、シルクを止めた。

シルク「お前マジで優しいな」

「優しいって…別に、私がそうしたかったから」

シルク「いやいや、普通は怒るだろ」

「なんで？」

シルク「せっかく付き合ったのに、その仲を引き裂こうとすんだぞ？ひっでぇ話だろ」

シルク…この前は

怒りというよりは、期待してたのを裏切られた失望つーか。

的なことを言ってたくせに。

怒ってんじゃん。

「…怒ってるでしょ」

シルク「怒ってねぇよ」

「怒ってるよ」

シルク「怒ってねぇって」

まぁいいや。

ちょっとむくれてんのも可愛いし。

なんて言ったらもっと怒るか。w

噂をすれば、だ。

シルクのスマホに、優菜さんから電話がかかってきた。

シルク「これ俺出んの？」

「出たくないならいいけど」

シルク「いや、出るわ」

緑色のボタンを押すと、優菜さんの声が途切れ途切れに聞こえ出す。

シルクは、うんとかおうとか適当な返事をして話している。

電話が終わるまで待ってようかな、と思い、通知が来ていたのを思い出してLINEを開くと、シルクが私の肩を叩いた。

振り返ると、口パクで、「おまえ」と言っている。

何だろうと思い代わると、優菜さんは大きな声で言った。