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「久坂、変わってねぇな」
「え、そうかな？」
「うん。一つのことに夢中になると、あんま周りが見えなくなんだろ？」
「そうかな〜、ははっ」
視線を泳がせる私の頭を、目黒くんは優しく撫でる。
こういう事、私が子供たちにすることはあっても、私がされるのはそう滅多になくて擽ったい。
そう言えば最近だとタツさんに撫でてもらったっけ。どうしてるかな？
「あのさ、」
「ん？」
園からここまでずっと真っ直ぐな道だけを進んできた私達だけど、私はこの後右に曲がる。
目黒くんはどうするのかな？
警察署は左に行けばあるんだけれど。
「今度ゆっくり飯に行かない？ その、俺 久坂とこうして会えて良かったと思ってて」
そわそわしながら、ポケットからスマホを取り出すと照れ臭そうに頬をかいていて、目黒くんこそ変わってないそういうとこ。
高校時代もこうして連絡先を交換したなって。
『なあ久坂、連絡先聞いていい？ 良かったら、カラオケ行かねぇかなって 』
『 うん、いいよー。いこいこ！』
懐かしさに笑っていれば、コツンとスマホを持った手の甲に攻撃された。
「ほら早く」
「いた。駄目だよ〜叩いたりしちゃ！めっ」
「………わ、るい。ふふっ」
あっ、ついやってしまった。
目黒くんにスマホを向けて連絡先を交換しながら、つい癖で子供を怒るようなことをしてしまった。
ああ、恥ずかしい。
「ごめんね。つい職業病が、」
「いやいいよ。先輩に比べたら全く怖くねぇし。笑」
ああ、あの先輩かな？
顔が怖かったもんね……。
「じゃあ、俺はこれから仕事だから。また連絡するわ」
交差点で立ち止まり背の高い目黒くんを見上げて、「うん、わかった」と頷くんだけど、あれれ？行かないのかな。
と待ってる私の肩を掴んで方向転換される。
「あれあれ？」
「見送りは俺がすっから。早く行けって」
二度肩を軽く叩かれて、振り返る私に目黒くんは優しく笑って手を振っててくれた。
見送られることも久しくなかったから、なんか新鮮だった。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
