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「そんで元気になったの？ 相当荒れてたけどさ」
「……その節はなんと詫びて良いのやら。本当にご迷惑おかけしました。その、は、吐いちゃいましたよね？多分、いや絶対、」
公園に戻って、「ここ定位置なんだよ」と言ってベンチに腰掛けたタツさんの隣に座らせてもらった。
やっと言えたお詫びに、彼は「平気平気。結構慣れてっから」と大笑い。
慣れてる？
世話好きなのかな？
「あの良いんですか？」
「なにが？」
「野球のコーチしてるんだと、」
なのに放ったらかして公園でコーヒータイムしてるけど。
「ああ、いいの。コーチが来るまで、遊び相手になってもらっただけ。暇だったもんでね」
遊び相手になってもらった。そういう風に言えるこの人は、本当に人間が出来てるなって素直に尊敬した。
遊んでやってた、教えてやってた。と上からじゃない謙虚な言い方がいいなぁって。
「それでですね！ あの、お礼がしたいんです！」
「いいのに、そんなこと」
「駄目です！ 吐いたし！」
「そこ引っ張んなよ〜(笑)」
お礼がしたいのは本当だけど、できるならまだ彼と関わりたいと思ってる。
浮気されたばかり、裏切られて気持ちはいっぱい傷付いたけど、あの時この人が居てくれたおかげで私は変な事を考えずに済んだんだ。
雨の中、何もかもどうでもいいと思った私は、きっとあのままだと道路に飛び出していてもおかしくない精神状態だったから。
そこを「雨宿りしよっか」て、既に色んなものを受け入れているような穏やかな瞳が私を見つめてくれたから。
そして実際話してみれば、気さくで子供にも優しくて気取らない雰囲気が居心地良くて、出来るならもう少し関わっていたい。
「お礼ならもう貰ってますよー、俺的には」
「え、なんですか？」
「ふふふ」
組んでいた足を変えて、私に身体を寄せると内緒話するように耳に手を当てて言われる。
「君の身体ばっちり見ちゃった！ わら。てね」
頭がグラグラする。
ああやっぱり、見られていたんだって。
「おいおい冗談、て聞いてるぅ？」
「ひゃあああっ、あんな粗末なもの見せてごめんなさいっ」
「…………ぶはっ！！そ、粗末ってっ」
熱くなる顔を抑えて必死に謝った。
大変お見苦しいものを見せて申し訳ないです。
あんなものお礼になんてならない、とこれまた必死になってお願いした。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
