公園の彼 ページ4
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休憩中、携帯のメッセージを確認してみたけど、彼からも親友からも連絡は一切無かった。
普通謝るとないのかな。
あ、私が遊び相手ならないのが普通？
「はあ、」
よく分かんないよ。
あんな人もう忘れてしまいたいのに、私にとって２年の月日はとても長かった。
イベントを繰り返し、楽しんだり喧嘩もして２人の思い出はいっぱい数え切れないほどあって、でもそれはもう忘れるしかないんだろうな。
忘れられるかな。
「せんせぇ、A先生ぇ」
「はいはーい」
いつの間にか休憩時間も終わっていたようで、外遊びから戻ってきた園児たちの方から声がかかってしまった。
ダメだダメだ！ ちゃんと仕事はしなくちゃ！！
有難いことに須野幼稚園の先生のおかげで、仕事中は慌ただしく時間は過ぎていく。
「お散歩行ってきまーす」
２歳児クラスのお散歩係になった今日は、近所の公園に子供達と共にお出掛け。
ポカポカお天気だから皆気持ちよく遊べそう。
５人の子供たちを教員２人でそれぞれ見守りながら一緒に遊んでいると、ゆうすけくんの放ったボールがポーンポーンッと予想外れの場所へ転がっていく。
それを必死に追いかけて行ってしまうゆうすけくんの後を追いかけると、ゆうすけくんはベンチの手前でピタリと止まった。
理由は簡単、人見知りするゆうすけくんの前にはベンチに横たわる人がいたから。
雑誌を広げて顔の上に乗せて眠ってるみたい。
起こさないようにボールを取らせてもらおうと、追いついた私がベンチの下に入ってしまったボールに手を伸ばすと、
「せんせぇ、」と不安げな声に「大丈夫だよ、待っててね」と声を掛けたら、起こしてしまった、ベンチでお昼寝中の人を。
「んんっ、」
「あ、す、すみませんっ」
「なに〜？ なんかゴソゴソ…」
雑誌を持ち上げてこっちを見た男性と、頭を上げた私の距離は僅かに数ミリ。
「ち、ちかっ！？」
「……………あっ、」
「へ？ ああっ！？」
目と鼻の先に居た人は、今朝(？)別れたばかりのタツさんだった。
ぼやんと寝ぼけた眼で私を見て、「あらら、また会ったねぇ」とへらっと微笑んだ。
「あ、あの。その、」
「せんせぇ、ぼーりゅは？」
「ゆうすけくん、ごめん！ボールだね！」
「ボール？ あ、これ？」
サッと起き上がって、ベンチの下を覗いたタツさんの手の上にボール。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
