30話:しゃもじ ページ32
「着いたわ。ここが食堂よ。しゃもじの形の看板が目印ね」
シナ先生の目線の先を追うように見上げると、確かに天井からしゃもじの看板が吊り下げられている。
……可愛いな。
誰かの趣味なのだろうか。
突然のファンシーに心が和む。
のれんをくぐって中に入ると、揚げ物のいい匂いが鼻腔をくすぐった。
あぁ、お腹空いた。
「おばちゃん、彼女が今回の天女様で、明日からお手伝いをすることになったAちゃん」
「AAです。どうぞよろしくお願いします」
ぐぅっと鳴りそうなお腹を必死で抑えていると、シナ先生が私を栗色の髪の女性に紹介してくれる。
この方が食堂のおばちゃんだそうだ。
……あ、お残しは許しまへんでの人だ。
生徒達に向かって般若の如き形相で叫んでいたのが記憶の片隅に残っている。
確か、廃棄食料ゼロ、笑顔で完食を推奨している方ではなかっただろうか。
……ちょっと違うかもしれない。
少し懐かしく感じながら私がぺこりと頭を下げると、おばちゃんは相好を崩した。
「あらあら、ご丁寧にありがとうございます。天女様、私は生徒達の食事の調理を任されている食堂のおばちゃんです。どうぞ、おばちゃんとお呼びくださいな」
「……おばちゃん、ですか」
「えぇ。これからよろしくお願いしますね」
どうやら名前は教えてもらえないらしい。
テレビでも彼女が名前で呼ばれていた記憶はないから、元々名前が設定されていないキャラクターなのかもしれないけれど。
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魚月(プロフ) - 小桜さん» わかります！めちゃくちゃあるあるですね！ありがとうございます。参考にさせていただきます！ (2022年3月29日 20時) (
レス) id: cd436a6c71 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 魚月さん» そうなんです！ 私も本大好きなんですよ〜。私の場合は、途中まで読んだ本を栞を挟んだりするんじゃなくて、開いたまま伏せて置くのが許せません！ 型が残ってしまうので。……これは結構あるあるなんじゃないかな〜って思ってます！ (2022年3月28日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
魚月(プロフ) - （続き）夢主ちゃんを究極の本好きにするため、本好きの友人達から「本好きあるある」を募って書いています。私はこうだな、というのがありましたら、ぜひ教えてくださいね！ (2022年3月28日 19時) (レス) id: cd436a6c71 (このIDを非表示/違反報告)
魚月(プロフ) - 小桜さん» コメントありがとうございます！ 夢主ちゃんと気が合いそうとは、小桜さんもなかなかの本好きですね。……実は作者もです笑。 (2022年3月28日 19時) (レス) id: cd436a6c71 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ヤバい……夢主ちゃんの言うことめっちゃ分かる……！！ この子とは気が合いそうです！ とても面白く、続きが楽しみです。更新頑張って下さい！ (2022年3月28日 7時) (レス) @page19 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真白 | 作成日時：2022年3月15日 9時
