◇ちょろい女 ページ6
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っても、俺がこのビルに来るのは多くて週3回。
1曲レコーディングできるか出来ないかの時間だけいて、すぐに現場へ行く。
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そんな生活だから、美人どころかあの子にも会うことはなかった。
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「なー、なっちやん」
「はい？」
「このビル、8階はバンドが使ってるんでしょ？7階は誰が使ってんの？」
「詳しくは知らないですけど、女の子がいますよ」
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女の子がいる
その言葉に、俺の心が反応する。
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「二宮さん、行かないでくださいね。」
「え？なんで？」
「問題が起こりそうなので」
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なんか、先を読まれたような気がして咳払いをする。
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「大丈夫だって！行かないから(笑)」
「本当に行かないでくださいよ。今が一番しんどい時だから」
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メンドクサイことはするなってことでしょ？
そんなこと俺でも分かってるわ。
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だけど、危ない橋ほど渡りたくなるし
行っちゃいけない場所ほど、行きたくなる。
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その日は、煙草を吸うフリをしてエレベーターに乗って
7階で、世界を止めた。
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そこは他のフロアとは作りが違っていて、ただスタジオがあるだけではなく
奥にもうひとつ部屋が付いていた。
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そこから聞こえた、僅かな音
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俺は何も考えずにその声に導かれて、部屋の扉を開けた。
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「…..え？」
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振り返った、明るい茶髪
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「久しぶりだね」
「….なんでですか...」
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床に散らばったルーズリーフには、日本語と英語が入り交じって書かれていて
彼女の横には、ピカピカのアコースティックギターが転がっていた。
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「君に会いたかったんだよね」
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ゆるく笑って甘い言葉を言えば
この子くらいならちょろいって、思っていた。
・
「あたしは会いたくなかったです」
・
なのに、なんだこの女
イライラすんな。
・
だけど、ここでそれを表に出しても意味がない。
余裕があるフリをしてギターを手に取り、そこに座った。
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まりも(プロフ) - うさぎさん» ね！！モモちゃんかわいいよね（笑）昔のADNは面影もないけど、新たに楽しんでいただけたら嬉しいなって思っております。おはなし！が！好きなんて！嬉しい！泣ける(:_;)またくだらないこと書くと思うけど、ぜひ楽しんでね(*¨*) (2018年1月17日 19時) (
レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ひょー！もう。モモちゃん可愛すぎて悶えてる(笑)二宮さんもさーもーほんとだめよね。楽しい。楽しすぎるぅ〜！やっぱり私はADNがほんとに好きだよ〜(泣)！そしてそして、おはなしも楽しみにしてまーす！まりもちゃんのおはなし私好き(笑)安心して(笑) (2018年1月14日 14時) (レス) id: ec8f096ad5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 麻友さん» 初めまして！昔のアイドルからお付き合いいただいているんですね！嬉しいです。あれと全く同じとはいきませんが、なんとなく沿っていきたいと思いますので、改めてお付き合い頂けたら嬉しいです(*ﾟ∀ﾟ*) (2018年1月7日 19時) (レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - フミちゃんさん» こちらこそ！たくさん読んで頂きありがとうございました(*¨*)今年もゆるく書きますので、ぜひよろしくお願い致します(o_ _)o))ﾍﾟｺ (2018年1月7日 19時) (レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
麻友(プロフ) - はじめまして。 まりもさんがこの話を連載してる時に読んでて今でも忘れられない話です。また読めることがとても嬉しく思います。更新頑張ってください。 (2018年1月5日 7時) (レス) id: 65cfe1ad79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.
| 作成日時：2017年12月23日 21時
