22時 ページ22
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あの後
凛さんに不審がられながら、家まで送ってもらって
適当に過ごしていた午後22時。
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不意にスマホが、音を立てた。
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どうして今の世の中は、メッセージを送る機能と電話をする機能が同居しているのだろう。
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画面に出た名前は二宮さん。
迷わず、通話拒否をタップした。
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［おまえ(笑)出ろよ］
［忙しいんです］
［俺よりは暇だろ］
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その言葉と共に、また電話がかかってくる。
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同じことを三回繰り返しても諦めてくれない時は、こちらが諦めるしかない。
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「もしもし」
『モモちゃん？おつかれ』
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アイドルは暇なのだろうか。
挨拶から始められた余裕に、なんだかイラっとした。
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「二宮さんもお疲れ様です」
『ん。いまどこにいるの？』
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勝手に、もう会えないと思っていたアイドルと
こうして繋がっている現実が信じられなくて、全てを上の空で喋っていた。
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「家ですよ」
『モモ、東京に住んでるの？』
「住んでますよ」
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どうしてあのとき、素直に携帯を渡してしまったんだろうって
考えた自分に、後悔する。
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少し優しくされたからって
少し一緒にいたからって、そんな簡単に気持ちが左右される自分はいらない。
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『モモの個人情報って、聞くよりも検索する方が早いの忘れてたわ』
「….はあ」
『おまえ、未成年だったの？』
「映画が公開する少し前に成人しますよ」
『いやいや、おかしいでしょ(笑)』
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二宮さんの声を聞くと
あの夏の、楽しかった時間に戻るみたいで
なんだか、うれしい。
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「あ、二宮さんと作った曲
ほぼ直されないでそのまま映画に使われることになりました」
『よかったじゃん。おめでと』
「その節は本当に、お世話になりました」
『うん、で、それなりのことは分かってるよね？』
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えっ
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無音な部屋に、あたしの声が響く。
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『俺、ほぼゴーストライターよ？』
「…..」
『それなりの代償払ってもらわなきゃね？
Aちゃん』
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まりも(プロフ) - うさぎさん» ね！！モモちゃんかわいいよね（笑）昔のADNは面影もないけど、新たに楽しんでいただけたら嬉しいなって思っております。おはなし！が！好きなんて！嬉しい！泣ける(:_;)またくだらないこと書くと思うけど、ぜひ楽しんでね(*¨*) (2018年1月17日 19時) (
レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ひょー！もう。モモちゃん可愛すぎて悶えてる(笑)二宮さんもさーもーほんとだめよね。楽しい。楽しすぎるぅ〜！やっぱり私はADNがほんとに好きだよ〜(泣)！そしてそして、おはなしも楽しみにしてまーす！まりもちゃんのおはなし私好き(笑)安心して(笑) (2018年1月14日 14時) (レス) id: ec8f096ad5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 麻友さん» 初めまして！昔のアイドルからお付き合いいただいているんですね！嬉しいです。あれと全く同じとはいきませんが、なんとなく沿っていきたいと思いますので、改めてお付き合い頂けたら嬉しいです(*ﾟ∀ﾟ*) (2018年1月7日 19時) (レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - フミちゃんさん» こちらこそ！たくさん読んで頂きありがとうございました(*¨*)今年もゆるく書きますので、ぜひよろしくお願い致します(o_ _)o))ﾍﾟｺ (2018年1月7日 19時) (レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
麻友(プロフ) - はじめまして。 まりもさんがこの話を連載してる時に読んでて今でも忘れられない話です。また読めることがとても嬉しく思います。更新頑張ってください。 (2018年1月5日 7時) (レス) id: 65cfe1ad79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.
| 作成日時：2017年12月23日 21時
