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＿＿＿＿＿＿今世間を賑わせている殺人バクテリアが、飛行船内の喫煙室にばら撒かれた。
その事実が現場を震撼させてから間も無く、感染者が一人、二人と出始め、俺自身も何気なく両手に視線をやってしまう。
運よく感染しなかったのか、それとも今はまだ潜伏期間なのか。
目の前には、正常でいつも通りの掌があった。
前者ならばそれでいい。
このまま何も言わずとも、事件解決にだけ専念すればいいだけだ。
……だが、問題はこれが後者だった場合。
分かっている。
俺のこれは明確な私情であって、公安としてあるまじきことだと。
子どもは感染りやすいという情報で、微かにでも気持ちが揺れているこの現状は、決してあってはならないものだと。
普段の俺ならば、こんなことで悩んだりはしなかった。
公安が優先すべきは任務の遂行。
Aに関することは二の次だ。
分かっているのに、躊躇いの三文字が嫌でも顔を覗かせる。
「安室さん、どうした？」
「……いえ、なんでも」
ヒロからの呼びかけに、ポアロでよく使う笑みを取り繕う。
……これはあくまで仮説だが、奴らがばら撒いた殺人バクテリアはブラフである可能性が高い。
根拠として研究所を爆破したことなどがあるが、それはまぁ今はいいだろう。
つまり何が言いたいか。
俺の中で、【この場に残る】という選択肢は迷うものではなかった。
「れーくん！」
なかった、はずなのに。
「＿＿＿動くな！！！」
刹那。
気落ちした空気の漂うラウンジに、男の怒声が響き渡った。
咄嗟にヒロと距離を詰め、臨戦体制に入る。
敵の数は数人……いや、違う。もっとか。
「アンプルは見つかったか？」
銃を構えた男の後ろから現れるのは、リーダー格と思しき人物。
警視庁の報告で、アンプルが赤いシャム猫のものである事は分かっている。
ならば奴らが赤いシャム猫と考えるのが妥当だ。
なのに、なんだ。この違和感は。
「この船内に爆弾を仕掛けた。大人しく言うことを聞いていれば、爆破したりはしない」
その言葉で腕を降ろしてしまった俺は、一体どれだけあいつに絆されているのだろう。
「……なぁ、緑川」
「なんだ？」
「お前に言ったこと、撤回するよ」
あいつと他の子の間で線引きをしている。
……なんて、どう考えても俺の言えたことではなかった。
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戦国娘(プロフ) - 更新待ってました!何気に浪速コンビとの絡みがここでやっと何だな〜と読みながら思いましたwww映画でも胸アツな2人だったので本編でも夢主との胸アツストーリーを楽しみにしてます😊 (4時間前) (
レス) id: 27df865018 (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - シンデンさん» コメントありがとうございます！私としても初のご提案だったので、返答が遅くなってすみません💦二次創作（三次創作？）の件ですが、作品元を明記する、本文をコピぺしない、等のモラルを守ってくださる場合に限り大丈夫です…！うちの子をよろしくお願いします！ (7時間前) (レス) id: 24145c4343 (このIDを非表示/違反報告)
シンデン - ほんとにこの話が大好きです！！ほんとに有難う御座います！！失礼なのですが無糖様の『わたしの背後霊研二くん』の二次創作をさせて頂きたいんです。内容は立場が逆転するお話で萩原さんが幼児((で夢主ちゃんが背後霊になるとゆうものです。ご検討御願い致します。 (4月18日 7時) (レス) id: 041e3f6835 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新していただきありがとうございます！！！！何度も読み返すほど大好きです！これからも応援しています (4月15日 18時) (レス) @page27 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 更新ありがとうございます！何度読んでも最高です！ (4月15日 6時) (レス) @page26 id: 225664e10d (このIDを非表示/違反報告)
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