4．わたしの背後霊 研二くん【警察学校組】

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＿＿＿＿＿＿拝啓、じんぺーちゃん。


ほんとにごめんなさい。

私、今日も変に首を突っ込んじゃいました。





五人で入っているせいで、夕方の掃除用具入れの中はとっても狭い。


こんなのバレたら絶対じんぺーちゃんに怒られちゃうよ。うぅ。




それに私の目ではみんなに加えて研二くんも見えてるから、余計に狭く感じて。



掃除用具入れの扉を開けた瞬間、私は真っ先に飛び出した。








「よーし、誰も居なくなったぞ！」


「これからどうするの！コナンくん！」



「……死体を見つけんだよ」



『いや小学生がなにしようとしてんの！！』








「ほんとにあったら洒落になんねぇよ？！」と騒ぐ研二くんに、心の中で「確かに……」と頷く。



私も一応ちゃんと止めたんだけど、どうしてもって言われて最終的には折れちゃったんだよね。


ほんとに死体が見つかっちゃったらどうしよう。



その時は怒られても良いからじんぺーちゃんに電話しないと。






お家で待ってくれてるヒロくんには、出てくる前に「今日は歩美ちゃんのお家でご飯食べてくる！」と言っておいた。


正直に言ったら絶対行かせてくれないと思うし。



大人の人が研二くんしか居ない以上、私がみんなのこと見てないと。








ウィーン








「ッ？！」



『まずいな、誰か上がってくる』


「みんな！隠れて！」







近くに居た歩美ちゃんの手を引き、エレベーターの隣にあったトイレに急いで逃げ込む。



こんな時間にエレベーターで上がってくるってことは、きっと図書館の関係者だよね。


コナンくん達に聞いたお話だと、行方不明になった男の人は、いつも帰る前に図書館から電話を掛けていたんだって。



そしてその電話がなかった翌日から、男の人は行方不明になった。





…………もしまだ男の人が館内に居るのだとしたら。



生きてても死んでても、関係者の人じゃないと難しい気がする。








『出てきたのは津川館長。正直今一番怪しいよね』








津川館長さんの視線を気にすることなく、「ちょっと見てくる」と後を追っていった研二くん。



途端に近くから大人の人が居なくなって、ほんのりと不安な気持ちが覗き始める。


……やっぱり子供だけで調査するなんて危なすぎるよ。







「えええ行っちゃうのみんな……！」


「怖いならAさんはそこで待ってて！」







小声で歩美ちゃんを引き止めるけど、コナンくんを筆頭に、みんな津川館長さんを追っていってしまった。



なんでみんなそんなに勇敢なの……！







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