4．わたしの背後霊 研二くん【警察学校組】

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「新メンバー？」


「そうなの！最近転校してきたばっかりの子でね！」

「あいつが居れば俺たちはすぐに有名人になれるぜ！」

「彼と居れば、いろんなサスペンスに出会えますからね！」



『なにその危険な香りしかしない子。小学生はサスペンスなんかに出会わなくてよろしい！！』








お母さんみたいな注意をする研二くんを見上げた、学校終わりの帰り道。


私は昇降口でばったり出会した少年探偵団のみんなと帰っていたのだが、そこで気づかぬうちに新メンバーが増えていたことを告げられた。



その子は最近転校してきたばかりの子で、名前は江戸川コナンくん。


うん、すでにすごいお名前。

絶対コナンくんのお父さんとお母さん、江戸川乱歩とアーサー・コナン・ドイルのファンだ。




それから、その子は事件とかなり身近にいるらしく、コナンくんを追いかけて行ったら、歩美ちゃん達も一緒に事件現場に立ち会ったんだとか。



どうやって仲間に入ってもらったのかは分からないけど、折角仲間が増えたんだもん。


私もその子と仲良くなれたら良いな。








「あ、おい松田見ろよ！あいつがそのコナンだぜ！」


「え！どこ！」

『どこどこ？！』



「あー！ほんとだー！コナンくーん！」








歩美ちゃんが声をかけた方を見ると、茶色いランドセルに青色のジャケットを着た男の子が、呆れたようにこちらを振り返った。



その顔を見て、一瞬「あれ」と違和感を覚える。


…………あの子、どこかで見たことあるような。








「まぁたオメーらか。今度はなん……」








私がじっと見覚えのある顔を見つめていると、コナンくんと目があって、何故かパッと目を見開かれる。



やっぱり私、コナンくんとどこかで会ったことある気がする。


だけどいくら考えても思い出せなくて、うーと唸る。今までこんなことなかったのに。





そうこうしている内にコナンくんの方は普通の顔に戻っていて、トテトテと可愛らしくこちらに走ってきた。



……あ、コナンくん私よりも小さいや。







『あれ、コナンくん意外に小さいな』







研二くん、しっ！







「歩美ちゃん、この人は？」



「帝丹小学校四年生の、松田Aさんだよ！Aさんも少年探偵団の一員なの！」


「いっつもお前ばっか活躍してるけどよ、松田だって推理すげーんだからな！」



「へー……」

「？？？」







「僕、江戸川コナン！よろしくねAさん！」








一瞬ライバル視するような目で見られた気がしたけど、どうやら気のせいだったみたい。







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