好きか、嫌いか、 Y.T 【6】

#273 ページ23

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その違和感をかき消すかのように



ゴクゴクとお酒を流し込む






どんどん酔いが回って



途中で他のスタッフさんに呼ばれて


席を立った北山さんや


飲んでるー？って


気さくに話しかけてくれた横尾さん


二階堂さんと盛り上がる奈緒ちゃん


俺も一緒にいい？って


空いた隣に座ってくれた藤ヶ谷さん





どの記憶も曖昧で


逃げるようにお手洗いに向かった





火照った頬を鏡で見て


少しよれたメイクを直して


ドアを開けると隣りのお手洗いから出てきた裕太に


偶然会った






玉『飲みすぎじゃね？

顔真っ赤じゃん笑』




前の変わらないふにゃふにゃの笑顔を見せて


そんな裕太も少し頬が赤らんでる





玉『まだ飲むの？』



｢まだ飲みます！｣



玉『んはっ

気合い入りすぎ笑

でも俺も今日は飲みたい気分だからな〜』





宮田いねーから静かだしねって


笑う顔はやっぱり昔と変わらない






みんなの元に戻ると


心配そうに奈緒ちゃんが駆け寄ってきた






奈『Aさん大丈夫ですか？

遅いから心配してて…』




｢ぜんぜん大丈夫だよ〜

ちょっとメイク直ししてただけ！｣




そう言うと安心したよーに笑って



奈『もっと飲みましょ！』



私の腕を引っ張った





テーブルにつくと


いくつものグラスが置かれていて




二『利き日本酒ちゅ〜』


奈『どれも美味しいですよー！』




2人がきゃっきゃと飲んでる




｢こんなに！？！？

てゆーか、奈緒ちゃん日本酒好き？？｣



奈『へへへ〜

実は可愛いカクテルとかよりも

日本酒とか焼酎とかの方が好きなんですよ』




可愛い顔で照れながら見せるそのギャップ


私が男なら絶対堕ちてる…






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