好きか、嫌いか、 Y.T 【6】

#297 ページ47

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あっという間の3ヶ月が過ぎて



残りは追加公演のみとなった






これでツアー終わりだって思うと


達成感と同時に寂しさも湧き上がってくる


チラッと時計を見ると


もうすぐリハの時間が迫ってて


急いで会場へと向かった







何公演と重ねてきても余念のないリハーサル


大音量の中踊る彼らを遠くから見つめた


そして本番までの時間はいつも通り、


1人控え室で考え込むのが当たり前になってた





北『あ、またやってる笑』



いつも開けっ放しにしてる入口のドア


そこに寄っかかって笑う北山さん


いつも唸りながら考え事するから


こうやって話に来てくれる事が何度かあった




北『まーた考えごと？

今回は変更点ないはずだけど。

はい、これどーぞ』




｢ありがとうございます｣




手渡されたコーヒーを受け取って

すこし口をつける






｢今日は特に悩んでないですよ

ただ控え室でボーッするのが日課になっちゃって。

やっぱり終わりは寂しいですね｣



北『あー･･･まぁね

ライブってお客さんと直接会える数少ない場所だし

それが終わるのは寂しいけど

また次に向けて頑張るしかないよな』



｢そうですね。

来年か…あたし何してるんだろ｣





ついポツリと零れた本音



キョトンとした顔でこっちを見る北山さん



そしてそっと頭を撫でてくれた









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