採用02 ページ47
と、そのときだった。
━━━━━━━━━━━ダダダダダダダダっ！！
「！？」
「お、やってるね！」
凄まじい音が部屋から響いてくる。それに伴い、振動も。
「片付け……大変そう」
「お、お手伝いします！」
げんなりとした顔のバブルガールに、Aは思わずそう言った。彼女は苦労してそうだ。
いや、今はそれよりも。
「もうすぐ、3分……」
短すぎるその時間。果たして出久は、条件をクリアできるのだろうか。
「あの、通形先輩」
「なんだい？」
「サー・ナイトアイの個性……『予知』は、なにか弱点はあるんですか」
その質問に、通形は顎に手を当てて考える。
「うーん……サーの個性発動条件なんかは社外秘だからね。サクッと教えるわけにはいかないんだよね」
「あ、そっか……そうですよね」
「それにメルヘン少女、サーの強さは何も『予知』だけじゃないんだぜ？」
「え？」
通形の言葉に、バブルガールもうんうんと頷いている。
「サーは『予測』がえげつないのよね。個性使ってなくてもこっちの行動丸わかりってくらい！」
「そう！ 個性関係なく、サー自身の読みがすごいのさ！ 身体能力は差程高くないとか言われてるけど、個性に見合うだけの……いや、それ以上に判断力はずば抜けてるよ。地力がまず段違いなんだよね！」
「ますます攻略困難じゃないですか……」
ガタァンッ！！
「！！」
一際大きい音がして。
しん、と、部屋からの騒音がおさまった。
「あ、もう3分」
バブルガールが言う。まるで自分の事のように緊張しているAの頭をぽんぽん撫でて、通形はにかっと笑った。
「じゃ、緑谷くんの合否を確認するんだよね！」
そして、なんの心の準備もさせてくれないまま通形は勢いよくドアを開けた。
「失礼しまァす！！」
「終わりました？ 物凄い音立ててましたけど」
「いずっくん……！」
床に這いつくばり、鼻血まで流している出久の顔は固い。
「っ……」
駄目だったのか……そう思った、そのときだった。
「採用だ。ミリオ」
「！！？」
「わぁすごい！！ やったあ！！！」
通形の顔も、ぱあっと明るく輝く。しかし当の出久の方は、信じられないとばかりに目を見開いていた。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
