ユーモアなんて知らない02 ページ44
(オタクトークが骨太すぎる……)
完全に置いていかれたAは、とりあえず機械に拘束されていた女性、サイドキックのバブルガールを通形とともに解放することにした。バブルガールは「あの子……何？」と通形に尋ねたが、何と言われればオタクとしか言い様がない。
(でも、笑わせられなかったけど、これはいい感じなんじゃないかな……！？)
ちょっと希望が見えてきたところで、ナイトアイが事務机に腰掛けた。その真正面に、出久とAが並んで立つ。
「……それで、今よりも強くなるため、私の下でインターンがしたいと」
「「はい！ お願いします！」」
プリント、と言われ、2人はカバンから契約書を取り出す。それは、インターンのための契約書。
「そのプリントにこの印鑑を押せば契約成立となる」
「「はい！！」」
ヒーロー事務所でのインターンは、一般企業のインターンシップとは全く異なる。最低でも１ヶ月以上の『就労』。もちろん有償であり、つまりは勉強ではなく、サイドキックとしての仕事につくということだ。そしてそうである以上、必然的に学校の授業は公欠が多くなる。両立は、そう簡単ではないだろう。
(━━━━━━━━━━それでも)
強くなるために、ここに来たのだから。
(後戻りなんて、できない━━━━━━━━━━！)
ナイトアイが、印鑑を高々と振り上げた。それが勢いよく振り下ろされ、まずは出久の契約書に……
━━━━━━━━━━━━━タァンッ！
「…………へ？」
押されなかった。
(な、なんで、机に？)
印鑑はなぜか、書類のすぐ横。何も置かれていない机に押し付けられていた。
そして暫しそのまま時が止まり……怪訝そうな顔をした出久が、とうとうつっこんだ。
「あの、外しましたよ」
「押す気がないからな」
「「ええ！？」」
驚く2人を睨みつけ、ナイトアイは机に印鑑を叩きつけ続けながら淡々と言う。
「貴様らがここで働くメリットは承知した。だが私のメリットは？ サイドキック2名、インターン生1名で滞りないこの事務所に貴様らを入れてどんな旨味があるんだ？」
「………！」
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
