告解03 ページ25
「しかし、それは……」
それは、Aに非があったと認めることだ。
「………俺も、本当ならあんたにこんなことさせずにAを救いたかった」
「轟少年……」
「でも、駄目なんです。Aはきっと、自分を責め続ける。こいつはそういうやつだから」
「………」
「だから……Aを救いたいって言うんなら、オールマイト……あんた自身の口から、その言葉を言って欲しい」
焦凍の真剣な眼差しに、オールマイトはつかの間黙りこんだ。下を向いて考える。一瞬、瞼を閉じる。
(………………赦す、か)
これは罰なのだろうかと、オールマイトは思う。少年少女の傷に目を向けられなかった……彼や彼女の強さに甘えていた、自分への罰なのだろうかと。
「…………語部少女」
「っ………」
震える少女を「断罪」する。罪なき罪を裁く。正義とは真逆の行為を行う。
「私は」
それが、己への罰だ。
「━━━━━━━━━━━君を、赦そう」
「……………！」
Aは目を見開いたあと……くしゃりと顔を歪ませて、そしてまた、ぼろぼろ泣いた。
「っ……っ……オール、マイトっ……！」
「うん……」
「ごめ、なさっ……ごめんなさいっ、ごめんなさいぃっ……！」
「ああ……」
「ごめんなさい！ ごめんなさい、ごめんなさい……！」
「……もういいんだよ。語部少女」
「っ……ぅ、うっ…」
「私は赦すよ。君の『間違い』を」
「っ………！」
重荷を、やっと下ろせたような気がした。
わかっている。オールマイトが、本心から謝罪を受け入れてくれたわけではないと。そもそも、Aを責めている訳では無いことも。我儘を聞いてくれただけにすぎないことも。
それでも。
「あ、りがとう、ございますっ━━━━━！」
これでやっと、自分自身を赦せる。Aは、そんな気がしたのだ。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
