ヒーローインターン02 ページ20
そして学校内。始業式への移動途中にて。
「聞いたよA組ィイ！」
「うわ、なんかきた」
「なんかとはなんだい！？ いやそれより、2名！！ そちら仮免落ちが2名も出たんだってええ！？」
「B組物間！ 相変わらず気が触れてやがる！」
(ていうかその情報アンテナなんなの……)
昨日の今日でもう知ってるなんて何処から情報を仕入れてくるのか。盗聴してますと言われた方がまだうなずける。
「さてはまたオメーだけ落ちたな」
「ハッハッハッハッハッ」
「いやどっちだよ」
切島の突っ込みに、物間はふんと鼻で笑う。
「こちとら全員合格。水があいたね、A組」
得意げな物間を前に、焦凍が申し訳なさそうに俯く。
「…………悪ィ………みんな……」
「焦凍、向こうが一方的に絡んできてるだけだから気にしないでいいんだよ」
ぽんぽんとAに頭をなでられる焦凍を見て、物間がにやにやと笑った。
「あれれれれぇ？ 落ちた上に彼女に慰められてるのかい？ 甘やかしてもらっちゃってるのかい？」
「ああ」
「ン！？」
「焦凍を甘やかすのはわたしの特権だから邪魔しないで」
「ンンっ！？」
「Aちゃんがなんでも受け入れるようになっちゃったから、ある意味無敵状態ね」
「君たち羞恥っていう言葉知ってる！？」
「「「「「お前が言うな」」」」」
珍しく真顔で突っ込んだ物間に、逆にA、B組全員からいっせいに突っ込みが入った。
「やあ！ 皆大好き小型哺乳類の校長さ！」
ぴょこん、と手をあげる根津校長。前置きの話が長いのは、校長ならばだれでもそうなのだろうか。しかし、柱の喪失━━━━━つまり、オールマイトの引退━━━━━その言葉が出た時は、流石にどこか空気が重くなった。
(オールマイト………)
実をいえば、Aはまだあの一件を引きずっている。いつまでもうじうじと女々しい。自分でもそう思うのだが、ふとした瞬間に、もし自分が捕まらなければこうはなっていなかったのではないかと、相も変わらずそんなかんがえが浮かぶのだ。
「………」
ちらりと、前方の教師列にいるオールマイトを見遣り、そしてすぐ視線を俯かせる。見る影無くやせ細った姿。未だに、その目をまっすぐ見ることが出来ない。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
