代償と、これから04 ページ17
ズンズンと大股で近づいてくるイナサに、Aは思わず身構える。こんな状況で、何を言いに来たのか……。
「ごめん！！」
「！？」
イナサの口から出たのは、謝罪だった。
「あんたが合格逃したのは俺のせいだ！！ 俺の心の狭さの！！ ごめん！！」
「……元々俺がまいた種だし……よせよ。お前が直球でぶつけてきて、気づけたこともあるから」
「焦凍……」
「それに……語部さんも、ごめん！」
「！」
「俺、あんたに酷いこと言った……。あんたの大切な人を貶して、なのに、あの時俺を救けてくれた！」
「別に………試験だから、見捨てて減点されるわけにいかないし……」
「違う！ あんたは俺を救けるのになんの躊躇もなかった！ あんたは、テレビで見た通り熱い人で……いや、轟も！！ 2人とも熱い！！ なのに、俺は、俺が、俺の心が狭かったから……！」
「やめてよ…もう、いいよ……」
(そんなこと言ったら、わたしだって)
感情的になって、イナサとぶつかって。あのとき自分が冷静でいれば、焦凍をしっかり支えていれば、イナサのことを、ちゃんと理解しようとしていれば。
「轟……落ちたの？」
「爆豪もだってよ」
「両者ともトップクラスであるが故に、自分本位な部分が仇となった訳である。……ヒエラルキー崩れたり！」
「っ………ぅっ……、っ…」
「えっ……な、なんで語部が泣くんだよォ……」
「泣いて、ないっ！！」
「で、でもよォ」
「峰田ちゃん、察せないなら黙っていた方がいいわ」
『えー全員ご確認いただけたでしょうか？ 続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されてますのでしっかり目を通してください』
各々にプリントが配られていく。その点数に一喜一憂しながらも、合格した者達の顔は明るい。しかし、Aは、仕方ないこととわかっていても、笑うことなどできなかった。
『合格した皆さんはこれから緊急時に限り、ヒーローと同等の権利を行使できる立場となります』
本当なら、喜ぶべきだ。わかっているが、しかし━━━━━━━━━
『そして…えー、不合格となってしまった方』
「……？」
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
