一次試験と嵐の男02 ページ2
『では皆さん始めますよー。5、4、3、2、1━━━━━━━START！！』
「！」
ビュオンッ！ と凄まじい速度で飛んできたボール。寸でのところでそれをかわし、Aは臨戦態勢をとる。
「うわあ、団体様」
「見たとこ何校か固まってんな。2人相手にこの人数か」
ざっと見て20ほど。受験者たちが2人を取り囲んでいた。
「雄英の轟と語部……君らの実力は折り紙付きだからね」
「できれば潰しときたいのさ」
「リア充爆ぜろ！！」
(なんか混ざった)
ただ、目の前に障害が現れたことで、緊張よりもかえって決意がかたまった。
「……勝とうね」
「そうだな」
「ァア！？ 舐めてんのか！！」
「まさか」
舐めてないから━━━━━━準備をしていた。
「うっ…ラァ！！」
獣のような姿の少年が突進してくる。彼が切込隊長のような役目か。
「おっと」
「！？ きえっ………！？」
一瞬にして彼の視界からAが消える。
「こっちですよ」
「なっ」
背後からの声に、少年は裏拳。しかし
「ふふっ」
「！！？」
また、消える。
「まだ見せてないやつか……！」
「体育祭でもそうだったけど、規格外だろ『フェアリーテール』」
「仕方ねえ。轟に集中攻撃いくぞ！」
「それは愚策です」
「！？」
「わたしを危険視してくれるなら、ほっとくのはもっと危険だと思いませんか」
「なんだ、砂っ……！？」
現れたAが、バラバラと宙に砂のようなものをばらまく。そしてにこりと、可愛らしく笑った後。
「Drink me……
━━━━━━━━━━━Eat me！」
「っ━━━━……にげろォっ！！」
焦凍に向かう彼らの前に降り注いだのは砂ではない。鉄骨、トラック、廃材、パイプ、果てはタンクまで。
「不思議の国にはお気をつけて」
『不思議の国のアリス』。その1つ、物の大小を操る力だ。砂のように見えたのは限界まで小さくされた瓦礫の山。Aが消えたように見えたのも、単純に自身を小さくしたのだ。
(ヒントもらったのが敵っていうのは複雑だけど)
コンプレスの技を参考にしたのだが、使えるのがなんか悔しい。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
