雄英高校07 ページ9
(あ、あぶな……)
「語部くん、個性を使うコツを教えてくれないだろうか！」
「へ？」
いきなりの言葉に、きょとんとするA。
「えーと……ごめん、名前」
「はっ！俺としたことがいきなり失礼した。俺は飯田天哉。さっきの君の走りに感銘を受けた！ 初めて走りで負けて……悔しかったが、それ以上に感動したんだ！」
「お、おう」
熱血で真面目。クラスに1人はいる、学級委員タイプといったところか。
「君ほどの力を出すには、やはりコツがいると思う。ぜひそれを俺に教えてくれ！」
「えー………コツ、コツ………………？」
いきなり言われると難しいものだ。というか、見たところ、彼の個性は脚力に特化している。そもそものベースが違うから、アドバイスも難しい。
「…………」
(なんて言えない。今か今かと待っている飯田くんには言えない……！)
しかし、改めて考えると、コツとはなんだろうか。コツ……要は気をつけていること、だろうか。
(それなら……)
「できるだけ、しっかり、具体的にイメージすること……かな？」
「イメージ……」
「そう。なんて言うか、こうありたいっていう願望みたいのでもいいし、何かを全力で追いかけるようなイメージでもいいし……」
(うーん、言っててわかんなくなってきた…)
人に説明することがこれほど難しいとは思わなかった。熱心に耳を傾けてくれる彼に、少し申し訳なくなるくらいである。が、
「そうか……そうだったのか！」
彼は何故だか、ピンときたようで。眼鏡をキラリと光らせた。
(え、今のでわかったの？ 何か掴んじゃったの？)
「確かに俺は想像力が足りなかったかも知れないっ……。今ある力でどうにかすることしか考えていなかった……！」
どうやら、拡大解釈されているようだ。
「しかしそれでは伸び代をつぶしてしまっているようなもの……！ 一つ上の自分を常にイメージする向上心！ 流石だ、語部くん！」
「い、いやぁ、そんなことは……」
言ってない、なんて言えない。
「ありがとう！ 君のおかげで何か掴めた気がするよ！」
「よ、良かったね」
「はっ！ 次の種目が始まるな！ 語部くん、お互い頑張ろう！」
では！と言って、真面目な彼はやはりロボットみたいな動きで行ってしまった。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
