雄英高校01 ページ3
「やっぱりでか……」
入試のときも思ったが、雄英高校の規模たるや、門からして格が違う。校舎は見上げれば首が痛くなりそうなくらい、敷地はどこまで続いているのかもわからない。中学とは比べ物にならないくらい生徒もたくさんで、今日からここで勉強するのだと思うと、なかなか感慨深いものがある。
「えーと……」
送られてきたプリントをもう一度確認。そこには『1-A』と書かれていた。周りにはAと同じ新入生であろう、期待や不安が入り交じった目でキョロキョロしている生徒たちでごった返している。
「よかった。ついた」
広い校舎だから少し不安だったが、迷うことなく教室に来ることができた。ほっと胸をなで下ろす。
「ドアもでっかいんだ」
門だけではなく、教室のドアまでが大きい。様々な個性に対応するためだろうか。そこかしこに個性への配慮、そしてそれを形にするだけの財力が見て取れる。それだけでも、一流高校の風格がただよっているようだった。
(この向こうにクラスメイトが……流石にちょっと緊張してきた)
「……ま、まあ、みんな同じだよね」
自分を勇気づけて、ドアに手をかける。開けたらまずどうしようかと考える。とりあえず笑顔で、和やかに、爽やかに。第一印象は大事だ。わかっている。大丈夫だ。
(よ、よしっ。いくぞっ)
笑顔、笑顔。そう呪文のよう心の中で繰り返し、思い切ってドアを開けた。
「ァア？ エリートかよ？」
「Oh……」
(開けてそうそう不良が眼鏡を威嚇してる……！)
目の前の光景に笑顔も真顔になったとき、弾むような声が聞こえてきた。
「あっ！ 入試んときの！」
(もちもち女子！)
うん。こっちだ。そう即座に判断する。空気が軽い方に行くのは、人として当然だ。
「クラス同じやったんね！ あ、わたし麗日お茶子！ よろしくね！」
愛想よく笑顔を振りまく少女に、少し肩の力が抜けた。
(お茶子ちゃん。名前もかわいい)
「語部Aだよ。同じクラスで嬉しいな」
「Aちゃん！ 入試んときはあんまり喋れんかったもんね。でも今日からはたくさんお喋りできるね！」
(はあぁあ〜。お茶子ちゃんかわええ〜)
「お茶子ちゃん、お友達？」
ひょこ、と出てきたのは、目が大きく、髪の長い女の子だった。……どことなく、カエルっぽい。
「入試のときちょっとね」
「そうなの。蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで」
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
