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『待って！！6人もいない……！？ 魔水晶を壊せる魔導士が6人もいないわ！！』
言いたい事だけ言えれば満足だと言わんばかりに切れたゼロとの念話。嘘を着く理由もないけれど、本当の事だとすれば…当たる確率としては6分の1。( 今の時点で無事が分かっている面子的にエルザと私以外では勝負にならないとみた方が良いかもしれない )
そんな事を考えていれば、未だ保たれている念話から聞こえて来た声。その後に少女の震える声で告げられたのは、破壊の魔法は使えないという事だった。
『こっちは2人だ。Aの方は、』
「残念だけど、ひとり。…星霊を召喚したとしても、今の私にはふたりが限界」
『……それは最終手段だな。中で何が有るかは分からん』
交戦する可能性が有る以上、魔力の消費は抑えたい。皆まで言わなくとも伝わる事に短く返事をした時、魔力切れ…つまりは念話が切れそうだと弱々しいヒビキの声が耳に届いた。その声に急かされるように、誰か返事をしろと呼び掛けるエルザ。けれど、返す者は無く。 ── その時、
『グレイ………立ち上がれ……おまえは誇り高き、ウルの弟子だ。こんな奴等に負けるんじゃない』
グレイへ、
『私……ルーシィなんて大嫌い………ちょっと可愛いからって調子に乗っちゃってさ、バカでドジで弱っちいくせに………いつも、いつも一生懸命になっちゃってさ………死んだら嫌いになれませんわ。後味悪いから返事をしなさいよ』
ルーシィへ、
『ナツさん……』
『オスネコ……』
ナツ、ハッピーへ、
『僕たちの………声が………』
ギルドの垣根を越えて、掛けられる声。
『 ── 聞こえてる！！！！』
『6コの魔水晶を……同時に……壊…す…』
『運がいい奴はついでにゼロも殴れる……でしょ？』
『あと18分。急がなきゃ…シャルルとウェンディのギルドを守るんだ』
そして答えるように、耳に届いたナツの声。荒い息交じりでは有るものの、力強い答えで。それに続くルーシィ、グレイ、ハッピー。その声に握り締めていた拳から力を抜いた。
『も…もうすぐ念話が……切れる……頭の中に僕が送った地図が有る……各魔水晶に番号を…つけた。全員がバラけるように…決めて…』
彼の声に軽く目を閉じて神経を尖らせる。更にはヒビキのくれた情報を整理する。そして口を開こうとした時、
『1だ！！！』
「！ ナツ。良いのね」
『ああ！』
再び聞こえて来たナツの声に目を開ける。皆まで言わなくとも伝わったのだろう…力強い答えに、分かったと短く返した。( 分かって言ってるなら、何も言う必要は無い )
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ゆきっき(プロフ) - いつかヴェンディが真実を知る日をずっと楽しみに待ってます！ (2022年8月4日 0時) (
レス) @page46 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き待ってます (2021年6月11日 16時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しく思います。また近々続きの更新して下さると嬉しく思います。更新を楽しみに待ってます。 (2021年3月31日 6時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。返信待ってます。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗葉 | 作成日時：2019年11月30日 19時
