第27話：天馬たちから妖精へ （1 / 4 ） ページ30
「 ── 有難う。フェニックスにもお礼を」
「何かあったの？」
「連絡が取れて無かった他のメンバー達も、朱雀たちと合流出来たって」
エルザ達の方へ向かっていた時、鍵を通して入って来た連絡。それは負傷者たちを保護してくれていた朱雀からのもので。休んでいたレンやイヴの元にヒビキは勿論、シェリーやリオン達も合流出来たらしい。
と言っても…魔力の消耗、傷の治癒は出来ても体力の回復までは出来ないから直ぐに動くのは難しいであろう事を踏まえれば、戦線復帰は厳しいと考えた方が良さそうだ。
── ドゴォンッ
「今のは、」
「王の間の方からじゃない！？ 何かあったのかな…？」
「アクア」
「うん、見てくる！Aはそのままエルザ達、探して！」
エルザとの合流を急ごうと再び走り出そうとした時、響いて来た爆発音。みなまで言わずとも来た方向へと身体を向けるアクアに頷いて、再び走り出した。
「エルザ」
「！ Aか」
辿り着いた先。其処にはエルザは勿論、予想通りと言うべきか敵であるミッドナイトと呼ばれていた男、そして何故かジェラールの姿が在った。と言っても…まともに立っているのはエルザだけで、既に勝敗は決しているようだった。
「この男で六魔将軍は全員倒れた筈だけど。……兎に角、怪我は？」
「無傷とまでは言わないが、動きに支障は無い」
「そう、なら良かった。……その事は聞いてもいいの」
「嗚呼、ジェラールは記憶が混乱しているらしい私の事も覚えていないようだ」
「あの塔の事も？」
傷の具合を確認した後、ジェラールに視線を向ければ、そう告げたエルザ。続けた問いにも頷いた。( 記憶喪失…ということは、 )
───「そう。A、お前が��
過去の事で色々と思う事はあるけれど…口にしたってしょうが無いともう一度だけ、彼に視線を向けた。
「ニルヴァーナを止める方法は？」
「最早、自律崩壊魔法陣も効かない。…これ以上、打つ手が無いんだ」
( 自律崩壊魔法陣…… ) それはつまり、自身を犠牲にしてニルヴァーナを破壊しようとしたということ。記憶を失っているという彼が何を考えて、己を犠牲にしようとしたのかは私の考えが及ぶ所ではないし、今考えるべきはその事でもない。
「気休め程度だとしても………ッ、！？」
エルザ達の元を離れて、ギルドの方へ。辿り着くのは無理だとしても、その途中経路で構わないと結界を張った瞬間…突如響き始めた謎の轟音。その音にまさかと目を見張った。
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ゆきっき(プロフ) - いつかヴェンディが真実を知る日をずっと楽しみに待ってます！ (2022年8月4日 0時) (
レス) @page46 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き待ってます (2021年6月11日 16時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しく思います。また近々続きの更新して下さると嬉しく思います。更新を楽しみに待ってます。 (2021年3月31日 6時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。返信待ってます。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗葉 | 作成日時：2019年11月30日 19時
