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「これは街なの?」
「幻想都市ニルヴァーナ。かつて、古代人ニルビット族が住んでいた都市」

アクアと共にニルヴァーナの中心部へとやって来た。其処は古代都市と呼ぶに相応しい壮観で。此処で確かに人が暮らしていたのだろう。

「今からおよそ400年前、世界中でたくさんの戦争があった。中立を守っていたニルビット族はそんな世界を嘆いて、世界のバランスを作る魔法を作り出した。光と闇をも入れ替える超魔法。その魔法は平和の国、ニルヴァーナと名付けられた」
「平和の名を持ってるのに、悪い事に使われようとしてるなんて皮肉なものだねえ。……それにしても、詳しいね?」
「昔…アクアとまだ出会う前ね。ある人に聞いた事が有ったの。ずっと忘れてたけど……それをさっき思い出した」
「ほへえ…良く思い出せたねえ」

幼少期の事を思い出しながら伝えれば、アクアは感心したように目をぱちぱちとさせた。その様子に、本当に偶然だけどねと口にしては、高台へと行こうと続けた。

「そう言えば、これ…何処に向かってるんだろう」
「…………この方角、まさか」
「何が有るか、知ってるの?」

高台へと登れば、こんな時でなければ、感嘆の声でも上げられていただろう景色が広がっていて。そんな中…ぽつりと呟かれた言葉に、ニルヴァーナの進行方向を見る。其方の景色には、嫌という程…見覚えが有って。

「化猫の宿」

何度も、何度も其方を見詰めた。見紛うはずが無い。進行方向には間違いなく、化け猫の宿のギルドが有る。( 奴らの狙いは化猫の宿…? でも、どうして… )

「そうか。マスター・ローバウル…!」

真の狙いは ── ニルビット族(・・・・・・)……!

「どういう事!?」
「ギルドに居る人達がさっき話した人達ってこと」
「え!? ニルビット族の末裔とか……?」
「細かい事を省けば、そういう事。つまり、マスターならニルヴァーナを再び封印する術を持っている可能性が高い」
「六魔将軍的には邪魔な存在だから、真っ先に潰そうって事……?」

頷けば、それは大変だ!と驚きに目を見開いたアクア。( 末裔というより、そのもの(・・・・)だと訂正すれば、要らぬ混乱を生むだけだろう ) 兎に角、何とかしなければ…と辺りを見回した時……、

「グオオオオオオオオォォォッ!!!!」

突然、響き渡った叫び。それは、まるで(ドラゴン)の咆哮のようで ──

「耳がビリビリするぅ……!」
「…多分、ナツだ」




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ゆきっき(プロフ) - いつかヴェンディが真実を知る日をずっと楽しみに待ってます! (2022年8月4日 0時) (レス) @page46 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き待ってます (2021年6月11日 16時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しく思います。また近々続きの更新して下さると嬉しく思います。更新を楽しみに待ってます。 (2021年3月31日 6時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。返信待ってます。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗葉 | 作成日時:2019年11月30日 19時

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